藤純子の緋牡丹博徒シリーズ第4弾。
1969年、小沢茂弘監督の東映任侠映画。
今回の見どころは
最後のケジメを藤純子自身がつけるとこですね。
敵を斬り殺します。
今までは高倉健が敵をやってて、
藤純子は見てるだけだったのだが、
それじゃあいかんということでなのか、
今作は高倉健はやられてしまって
藤純子が敵を討ちます。
今までの藤純子はどんだけ激しいアクションしても、
まったく涼しい顔で髪型なんか微動だにせずだったのに、
今回の最後の喧嘩シーンでは
簪を投げたら髪の毛がパラリと乱れるし
感情むき出しの表情を見せる。
流浪の侠客修行の身から
とうとう組を再興させるということになったので
組長としての覚悟を見せたってことでしょうか。
お話は石炭利権にからむいざこざです。
石炭の運搬を今までは川を船で運んでいたんすけど、
これからは蒸気機関車の時代だってことで
機関車で陸路をいくことになるってわけ。
そうなったら失業だと川人足はいきり立つ。
機関車での運搬利権をとりにあくどい組が動き出す。
そのいざこざを組長になった藤純子がどうさばくかみたいな。
まあ、とくになんもしないんすけどね。
高倉健があれこれやって、なんかもめ事はまとまっちゃう。
また高倉健がおいしいとこもっていっちゃうのかよ~って
思って見てたんすけど、
最後の殴り込みで高倉健が死んで
藤純子が必死の形相で戦いだしたもんだから
これは今までとは一味かえてきたなと。
まあ、でもそろそろきつい感じもしてきました。
画面に力がない。
大人数を集めて活気を見せなきゃいけない工事シーンでも
なんか人数少なくてしょぼく見える。
前作までとくらべるとなんか斜陽化してるなあって感じました。
最後の喧嘩シーンは頑張ってたけどなあ。
動画:緋牡丹博徒 二代目襲名