市川雷蔵の大菩薩峠3部作の最終作。
1961年の大映時代劇。
冒頭で、これまでのあらすじを
ダイジェストで教えてくれるので助かりました。
終わってみれば
なんかよくわからん話ではあります。
まあ、連載物っていうのは
こういうもんですかね。
次回に興味を引っ張るために、
この後衝撃の展開が~って
毎回毎回やっていくのが連載作品。
それを後でまとめて鑑賞すると
なんか脈絡ない展開で
よくわからん話だなってなるわけで。
この大菩薩峠も、市川雷蔵があちこち流れて
いろんな場所に行って
行く先々で人殺してるだけ。
行く先々で女にモテて女の世話になったりする。
爆弾で両目がやられてしまってるけども、
心眼がひらいているので
まったく問題なく人を斬りまくる。
市川雷蔵を仇と追ってくる本郷功次郎は
なかなか市川雷蔵に追いつけない。
まあ、追いついて
すぐに対決しちゃったら
話終わっちゃうから仕方ないんすけどね。
最後やっと追いつくんすけど、
台風でしょうか、大嵐で川が決壊して
村が水浸しになっててそれどころじゃない。
市川雷蔵はそれまでに斬り殺した人々の
亡霊を見て錯乱。
その亡霊から逃れるためなのか、
息子の名前を叫びながら大嵐の中を彷徨う。
その姿を見た本郷功次郎は、敵討ちする気もうせてしまう。
刀で人を斬ることをなんとも思わない
非道の人生をおくった男が
人としての情にすがる姿を見せる。
極悪非道の男もただの人。
恨みだ敵だとか言うのも白けてしまったってとこかな。
そんな感じの最後でしたねえ。
まあ、あんまり見どころらしい見どころはなかったかな。
殺陣は形だけの古い感じの殺陣だし、
市川雷蔵のニヒルさは、
眠狂四郎シリーズのほうがいいし。
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