こんな映画あったんだ。
無料動画のGYAO!でやってたので観てみました。
今はVHSビデオでしかでてなくて
DVDも動画配信もやってないみたいなんすけど
渡辺武監督、名取裕子、根津甚八出演の
1996年の邦画。
スペインの異国情緒ムードだけで押し切るような映画でした。
確かに幻想だし、アンダルシアだしなあみたいな。
名取裕子が車椅子の夫、大杉漣と
スペイン料理屋で食事する。
隣席の会話がちらほらと聞こえてくる。
作家が失踪して連絡がつかないとか、
編集者が話してたり
若い女性が男女の関係のもつれの話をしてたり、
そういう話の断片が聞こえてくる。
それを聞いた名取裕子の心は
想像をたくましくし、
スペインに飛び、そこで失踪している作家を探して
途中、若い男女を道連れにあちこち
さまようという話を夢想するみたいな。
そういうことなんすかね。
よくわかんなかったけども、
確かにこれは幻想だあみたいな。
根津甚八は失踪してる作家役で
ちょこっとでてくる感じです。
名取裕子とスペインを自転車こいでる中山大吾朗と
作家の友人に惚れてた中島宏海の3人が主要キャストですね。
彼らがスペインをうろうろする。
幻想の迷宮をさまよう彼ら。
観てるこっちもさまよっちゃいましたよ。
ロバが出てきたりしてさ。
うーん、やっぱちょっときついかな。
異国の地ムードだけだからなあ。
あれなんすかね、
大杉漣は車椅子なのは
下半身不随で不能ってことなんかな。
それで僕なんかと一緒になって後悔してるんじゃないか
って聞いてましたけども
一緒にいるのがあなただからいいのよって
名取裕子は返してたけども
現実の夫が不能であるからこそ
幻想を強くもって
想像の世界で大きく飛躍できるってことっすかねえ。
スペイン料理屋で
隣の席の会話を断片的に聞いただけで
スペインで失踪した作家を探すという
ストーリーを妄想して
どっぷりつかっちゃうんだから。
現実よりも精神の迷宮世界のほうが
広大で強力であるということでしょうか。