オドレイ・トトゥ老けすぎ。
ノーベル賞作家フランソワ・モーリアックの小説を、
オドレイ・トトゥ主演で映画化した2012年の映画です。
トリュフォーの後継者といわれた巨匠クロード・ミレール監督の遺作。
家に縛られる女性のドラマなんすけど、
気になるのがオドレイ・トトゥの年齢設定。
いったい何歳の設定なのかよくわからない。
最初、子供時代の二人の少女が出てきて、
同年代に見える二人なんすけど、
時間がたって大人になった二人を
オドレイ・トトゥとアナイス・ドゥムースティエが演じてて
この二人が同年代の友達にはまったく見えなくて
オドレイが母親でアナイスが娘にしか見えない。
オドレイ・トトゥはいったい何歳の設定なんだろ?
家柄、退屈な生活、愛のない男との結婚、
生活には不自由しないが、
何も気持ちに張りがない人生をおくるオドレイなので
老けこんで疲れ切ってる見た目になっている
という演出なんだろうか?
それにしても最初から老け込みすぎじゃないか。
結婚して子供ができて夫の殺人未遂があって
いろいろとあったうえでの
あの疲れ切った老け込んだ見た目になったというのなら
わかるんだけど、最初からめちゃくちゃ疲れ切って老けてる。
それが気になりすぎて
話が入ってこない。
財産や家柄を守るために釣り合う男との結婚。
そこには自分の意志というものが
入り込む余地がない。
それを受け入れてしまったら
あとは退屈な生活をおくって年老いていくしかない。
そういう生き方を選んだ、選ばされたことに
ぼんやりとした疑問、不安、怒り、諦めとかを
感じていたオドレイ・トトゥ。
親友の兄との政略結婚で財産ある者同士で裕福なんすけど
気持ちはまったく満たされない。
親友で夫の妹アナイス・ドゥムースティエが
身分違いの若い青年に恋していると知って、
嫉妬や羨望を感じたりもする。
アナイス・ドゥムースティエは青年と結婚するって
お熱になってるんだけど
その相手の男のほうは遊びのつもりで
結婚するつもりなんかないっていうね。
ただのつまらないよくあるつまらない恋愛話なんすけど
それすらも私にはないと思うと
オドレイ・トトゥの精神は追い詰められていく。
夫は寝つけの薬なのか
コップの水に5滴ぐらいなんかたらして飲むのが日課。
オドレイ・トトゥは薬の処方箋を偽造して
薬を手に入れて、薬を大量に混ぜて夫に飲ませ続ける。
夫はどんどん具合が悪くなっていく。
寝たきりで足が麻痺してきたりしていく。
それで処方箋の偽造がばれて
オドレイ・トトゥのやってたことがばれるんだけど
家柄や世間体を守るために
オドレイ・トトゥは飼い殺し状態で
良き夫と妻、
なんの問題もない家という体裁を世間に見せるだけの
生活を送らされる。
罪をおかしても、それすら家柄を守るために隠されてしまう。
ここまできてやっと疲れ切った老け顔のオドレイ・トトゥが
味になって生きてくる。
うーん、しかしいまいちだったかな。
無料動画のGYAO!でやってて、
アメリのオドレイ・トトゥがでてるから
見てみたけどもちょっと見どころなかったですね。
動画テレーズの罪