ひどい邦題にまず唖然。
「45歳からの恋の幕アケ !!」って、
ちょっと意味わかんないっすねえ。
原題が「THE ENGLISH TEACHER」で訳したら
なんか邦題考えないとってなって
中年女子、演劇、色恋沙汰という内容を
適当につないでそれっぽく考えた結果が
45歳からの恋の幕アケ !!だったんだろなあ。
ひどい題名だ。
中身もけっこうひどかった。
2013年、クレイグ・ジスク監督、ジュリアン・ムーア主演映画。
無料動画のGYAO!で配信してたのを鑑賞。
主演はジュリアン・ムーアなので演技はうまかったっすけどね。
堅物の国語教師が卒業生の戯曲にほれ込んで
高校の学祭で上演するために猛進する。
その元生徒と肉体関係をもってしまい
それがバレて解雇されたり騒動がおきるんだけど、
最後は上演は成功、彼女は仕事にもどり、
新しい恋も始まりハッピーエンドって感じになります。
なんで元生徒の戯曲にほれ込んだのかがよくわからない。
全然つまらん大したことない戯曲にしか見えないし、
作者のその元生徒自身も屑野郎にしか見えない。
ニューヨークで演劇学んでプロでやってこうとして挫折して
故郷の町に戻ってきてて、
父親は医者で裕福なので
法学部にでもいって弁護士になれと言われてるお坊ちゃん。
なぜジュリアン・ムーアが入れ込むのかがよくわかりません。
元生徒っていうだけで、
サナギとかいうしょうもなさそうな戯曲をべた褒め。
高校の恒例の演劇会で上演できるように奔走。
予算オーバーしたぶんを自腹負担。
なぜここまで？みたいな。
それで元生徒と勢いで教室で肉体関係をもっちゃうんすけど、
こういうことはこれっきりで劇に集中しましょうとかいって
恋人同士になりたがるわけでもない。
でも元生徒が劇の主演の生徒といちゃいちゃしだすと
嫉妬で冷静さを失う。
どういうことなのかよくわかりません。
40歳こえた独り身の女なんてものは
なんにもわかっちゃいない愚か者だということだろうか。
よくわからんといえば、彼女のウソがばれて
教室でしたこともばれて
みんなから総スカンくらうんだけど
彼女は戻ってきて頓挫しかけの劇を演出して
本番までこぎつけるように頑張るわけですけども、
演劇部のやつらとどうやって和解したのか、
どうやって仕上げたのか全然描かれません。
最後、劇が成功しても彼女は蚊帳の外で、
上演成功の賞賛を浴びることなく一人しんみりする。
病気だった演劇部の顧問が
上演直前になぜかしゃしゃり出てきて
俺の手柄みたいに観客たちの拍手の栄光にあずかる。
結末を変えたことに怒ってた元生徒は
観客に大うけしてるのを見て喜んじゃってるし。
ジュリアン・ムーアはこの劇の立ち上げから何から何まで
私財もつぎ込んで、恥もかいてがんばったのに
だれもたいして何にも言わない。
まあ、元生徒の親がよかったよと一声かけてましたけども、
なんか盛り上がらないなあ。
なぜこんなに元生徒にいれあげて、
元生徒の書いた戯曲にほれこんで
嘲笑や軽蔑のまなざしに耐えてまで
上演にこぎつけてと、がんばったのか。
これが元生徒に恋してるとかだったらわかりやすいんだけど
そうでもないように見えたんだけど。
それで最後は元生徒の父親といい感じになって
ハッピーエンドってこれはハッピーなのかみたいな。
こういう映画けっこうあるんだよなあ。
いい感じ風になってるけど、
それっていい感じなのかなみたいに思っちゃうやつ。