ステファニー。
懐かしのロボ映画。
1986年、ジョン・バダム監督作品。
無料動画のGYAO!でやってたのを観てみました。
アリー・シーディ、スティーヴ・グッテンバーグ出演。
子供のころにテレビかなんかで見た記憶があります。
ロボットがよくできてて、
ほんとに生きてるみたいで大興奮みたいな。
眉毛っていうんすか。
あの目の上に庇みたいな板がついてて、
それが動くのが表情を表現してて
無骨なロボが人間っぽい感じに見えたんだな。
今回、大人になって初めて全部見てみたんすけど、
お話はつまらないというか、
何にもないのでちょっとびっくりした。
軍事用ロボが雷にうたれて回路に異常をきたし、
人間のような心を獲得。
基地を抜け出したロボ、ナンバー5は、
動物保護が趣味の女性と知り合い
人間の知識をいろいろと吸収。
まあ、それでロボの開発企業が警備員たちを使って
ロボの回収に向かう。
ロボの開発者の博士も追う。
それをロボが切り抜ける。
最後はうまくやって、うまく逃げましたっていうだけ。
軍事産業の陰謀があ~とか、
世界の危機があ~とか、
そういうのまったくないです。
ちょっとおかしくなったロボットが家出して
騒動が起きたっていうだけです。
なんだかのどかだなあみたいな。
これはロボットのコミカルな動きを
見せるための映画ですね。
だからロボットの造形には力入ってました。
細かいところまで作りこまれてるし、
動きがスムーズで、実際、こういうロボットが
自立して動いてるように見えた。
まあ、動力はなんなんだっていう疑問がわいたけど。
キャタピラの足で器用に走行。
アームでいろんなものを器用にはさんで
人間みたいな動きするし。
まあ、料理はめちゃくちゃでしたけど。
見てるとだんだん愛嬌あるなって思えてきます。
そんな感じでロボはすごいのだが
人間側がしょぼい。
人間側のドラマ、ロボと人間のドラマが
弱すぎてイマイチなんだな。
弱いっていうか、ドラマが何にもない。
逃げたロボと遭遇する女性も
これといって特に何もドラマなし。
動物愛護家らしいけど
ちゃんと世話できてるのかな、あれ。
多頭飼育崩壊おこしてそうだったけど。
ロボを追う警備隊は、
漫画に出てくるような典型的なただの悪者。
ロボ開発者の博士もとくにこれといって
葛藤のドラマとかはないし。
まあ、一応、博士は故障しただけだと思ってたのが
ロボットに人間性、自我みたいなものが芽生えてて
驚くみたいなシーンがありましたけどね。
紙にこぼしたコーヒーの染みの形を見せて、
ロボットが鳥や葉っぱに見えると答えて驚く。
ジョーク小噺を聞かせて、
それを理解して大笑いするロボ。
この二つから博士は
確かにこのロボは生きているって思うわけ。
物事を抽象化できる、物事を抽象的にとらえられる
っていうのが人間ってことかあ。
あと笑いを解するのも人間ならではですかねえ。
ナンバー5はテレビで見た「三ばか大将」を気に入って
仲間のロボを三ばか大将のコントをするように
プログラムしなおしたりする。
そんな感じでロボのドタバタだけの話なので
なんか物足りないんすけど、
懐かしさもあって楽しめたなあ。
動画:ショート・サーキット