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『積木の箱』を観たんだ【映画】


ドロドロファミリードラマ。
1968年の大映映画。
原作は三浦綾子の小説なんすね。
監督は増村保造。
ドロドロ人間を描くのがうまい監督。
緒形拳が出演してたけど、
めちゃ若かった。
若い緒形拳ってあんまり見たことないような気がする。
緒形拳って貫禄と迫力あるおじさんっていう
イメージしかなくて若い青年みたいなイメージ全然ないっすね。
そういう若い緒形拳が見れたのもよかった。
まあ、なんといっても松尾嘉代ですけど、この映画は。
北海道で観光業を手広くやってる実業家の家族が舞台。
ガハハ社長の父親、
家の外で散財することに忙しい母親、
ぶらぶらしてる長女に学生の妹と末っ子の長男。
ただの金持ち一家かと思いきや、
数年で引っ越しを繰り返してて、
なんでかというと長女は父親の妾なのです。
妾を家族と同居させてるわけ。
それで噂になるから引っ越しが多いわけ。
末っ子の長男がちょうど思春期で
姉が姉ではなく父親の愛人だと気がつく。
まあ、少年以外は全員知ってたんすけどね。
それでいろいろともめごとがおきるって感じです。
緒形拳は学校の先生で
若尾文子は小さな売店を
小さな子供を一人で育てながらやってるおばさん。
若尾文子も少年の父親と過去にドロドロがあるわけ。
少年は思春期だから、
若さの潔癖なところと
性の目覚めで性欲が抑えられないところが
板挟みになってだんだんおかしくなっていきます。
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父親が姉とベッドで
裸でキャッキャウフフと抱き合ってるのを目撃。
そしたら姉は姉じゃなくて父親の愛人。
それを黙認してる母親と次女。
この家は狂ってる!
やけくそなのかなんなのか松尾嘉代と肉体関係をもつ少年。
どういう心境なのか。
綺麗で優しいおばさんだと
若尾文子を心のよりどころにしてたら
なんと若尾文子も過去に父親にやられてて、
若尾文子のまだ幼い子供は自分の弟だったという衝撃。
うちの家族はめちゃくちゃだ、
大人はみんな汚いという
思春期少年にありがちな思考にとらわれて暴走する少年。
放火とかするんですよ。
やべえな思春期みたいな。
それで家庭崩壊していくのだけど、
松尾嘉代は、平然と笑って、
去る者たちを見送るのだったみたいな。
なかなか面白いですよねえ。
妾を家庭内で子供として家族として一緒に住まわせるとか
欲望むき出しの父親は欲望のままに生きる大人の象徴。
その非道な行いを許せないと思いつつ
恐怖と贅沢な見返りのために黙認する母親は
権力者に従うしかない弱い大人の象徴でしょうか。
ただ享楽的に快楽を享受するだけの松尾嘉代は
なんだろ、魔女か?
緒形拳はまっとうに生きる良心をもった大人の象徴かな。
いろんな大人の中で
これから大人になっていく少年が
苦悶するドラマみたいな感じだったかな。

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