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ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作品。
1964年、モノクロイタリア映画。
無料動画のGYAO!でやってたので観てみました。
処女懐胎、イエスの誕生、東方の三賢人、
洗礼、悪魔の誘惑、
イエスの奇跡、最後の晩餐、
ゴルゴダの丘、復活のエピソードなどを描いていく。
キリストのことをよく知らなくても
そういや、こんなエピソードあったなっていうことが
多く描かれていたのでけっこう見れましたね。
キリストといえばユダの裏切りエピソードぐらいしか
ぱっと思い浮かばないけど
あんなこと実際あったのかなあ。
イエスって実在の人物だったっけ?
創作の人物だっけ?
どっちだっけ?
もっと見づらい宗教映画かと思ってたけど
意外と普通のドラマ映画みたいに見れたなあ。
撮り方が簡素。
大げさなBGMとかないです。
映像も静かで動きがない。
人の顔の表情を映してるだけみたいな画面。
紙芝居みたいな映像だなあ。
表情も感情がなんだかよくわからないんだよなあ。
困惑してる人みたいな顔つきしてます、みんな。
何を思ってるのかよくわからない不思議な表情。
なんか出演者は職業俳優じゃなくて
素人を使ってるらしいですね。
プロの俳優じゃなくて、普通の人がやってるから
あんな雰囲気になってたんだ。
うまくとってありますね。
素人を使ったら
なんかしょぼい雰囲気になるのが普通だけど
パゾリーニの手腕なのか、
素人っぽさが謎めいたムードを醸し出す方向に働いてる。
撮り方がうまい。
まあ、ちょっとどうかなあっていう感じもしますけどね。
キリストの説法をキリストだけ映ってる画面で
えんえんとみせるのはさすがに
しょぼいように見えた。
キリスト、独り言、ながっ!みたいな。
キリスト映画っていっぱいあると思うんすけど
メル・ギブソン監督の「パッション」ぐらいしか
ぱっと思い浮かばない。
他になんか観たことあったかなあ。
意外とないのかな。
どう描いても物議をかもす題材だから
ジーザス映画ってそんなにないのかな。
奇跡の丘 (ブルーレイディスク)