レトロムードスパイアクション
これは好きですね。1960年代を舞台にしたスパイもの。中盤、お話が中だるみしててかったるい感じがするけど、60年代のファッションや自動車や小道具類がオシャレで楽しめるし、映像の雰囲気がいいので楽しめたなあ。
ガイ・リッチー監督、ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー、アリシア・ヴィカンダー、エリザベス・デビッキ、ヒュー・グラント出演、2015年の映画。
CIAとKGBが共闘
無料動画のGYAO!でやってたので、見てみました。出演者のリストを見たら、デヴィッド・ベッカムって書いてあって、え?あのサッカー選手のベッカム様?どこにでてた?ってなったんだけど、パーティーシーンで映り込んだりしてたのかなって思ったら、
スライドの映写技師の役だったみたいです。全然気が付かなかった。けっこうちゃんと顔がわかる役で、スライドを逆さまにして失礼ってやるから、けっこう写ってるのに、全然ベッカムってわかんなかったよ。
0011ナポレオン・ソロの映画版
ヘンリー・カビルが演じるのは、ナポレオン・ソロっていうCIAエージェント。ナポレオン・ソロってどっかで聞いたことあると思ったら、この映画はテレビシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」の映画化作品なんですね。
レトロなスパイものを最新映像でリメイク。「スパイ大作戦」を「ミッション:インポッシブル」としてリメイクするみたいなのと同じ企画なんだなあ。それがけっこううまくいってると思いました。
衣装や舞台がレトロムードなだけでなく、俳優たちの演技や役作りもレトロムードあふれるものになってる。ちょっと気取った感じなんすよ、みんな。それが昔ムードな雰囲気を盛り上げてくれてて、見てて飽きないです。
舞台が昔でも、演じてる人の雰囲気が現代人だとなんか映画に入り込めないんだけど、この映画みたいに、ファッションも背景も人間のふるまいも全部レトロに統一してくれてると、すんないり世界に入り込めます。
シンプルなストーリー、スパイアクションといえばこれ
話もシンプルですよねえ。CIAのヘンリー・カビルとKGBのアーミー・ハマーが国際テロを防ぐために一時共闘することになる。アリシア・ヴィキャンデルはテロ組織につかまって爆弾製造させられてる博士の娘。
彼女を使って悪の組織に接触するために、アーミー・ハマーと偽装カップルになってあれこれやる。その中でアーミー・ハマーは彼女にひかれていく。敵同士で殺し合いしていたヘンリー・カビルとアーミー・ハマーも、作戦を通じてお互い仲間意識をもつようになっていく。
いやー、ありがちというか、ミッションインポッシブルでもこういう話あったような気がする。いや007でもあったんじゃないかみたいな。男と女、裏切りと愛。味方と思ったら敵で、やっぱり味方だったみたいな。
印象的な悪役
悪役もよかったなあ。エリザベス・デビッキが悪役なんすけど、彼女もよかったですね。マネキン人形みたいな冷たさがクールでかっこいい悪役って感じ。見た目がお人形さんみたいなのを生かした役ではまってた。
最後もいきな終わり方してましたなあ。一時共闘は大成功。でもまた敵同士に戻るのかっていうところで、お涙頂戴があって、お前とは敵になれそうもないぜみたいな感じになって、ヒュー・グラントから新たな危機が迫ってるから、この共闘は継続。チームとしてまた新たなミッションにっていう最後。
続編は?シリーズ化は?
これは続編というかシリーズ化を考えてたと思うんすけど、続編ってありましたっけ?あんまりヒットしなかったのかなあ。ガイ・リッチー監督作品の中では断トツにこれがよかったんだけど。
まあ、でも今から続編とかは無理かなあ。もう5年もたっちゃってるし。続編ってさ、間があくと絶対ダメなんだよなあ。ヘンリー・カビルとアーミー・ハマーとアリシア・ヴィキャンデルが出演するとしても、時間があきすぎると、年食っちゃってるから、前作からの連続性が薄れちゃって面白くなくなる。
1年とか2年とかでぽんぽんぽんと小刻みに続編やってくれると、俳優の加齢も緩やかでシリーズとしての見た目の連続性が保たれるから、いいんだけどね。間あいて作られる続編にいいのないから、これはもう続編ないのかなあ。
DMM動画:コードネームU.N.C.L.E.