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病んでしまえば救われない『アンチクライスト(原題:ANTICHRIST)』【映画のネタバレ感想】

オカルトムード満載の夫婦ドラマ?

キリスト教とか悪魔崇拝とかの話なんすかね?なんかよくわからなかったけど、不気味で怖い感じがすごかった。不快感というのかなあ。禍々しいムードがすごい。オカルトなムード。でも話は、夫婦の話ですよね。普通に人情ドラマみたいに描けるような話を、ホラー映画みたいなトーンで描いてある。

不穏な空気がすごい

魔女、悪魔、精神不安定。いやー、病んだ精神に付き合うとえらい目にあうぞみたいな話としても見れる。病んだやつには近づくな、たとえ身内でもみたいな話。快楽に身を任せることの罪とか罰とかみたいな話でもあるのかな。

ラース・フォン・トリアー監督、ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール出演、2009年の映画。無料動画のGyaO!でやってたので見てみました。無料だから気軽に見るかって感じの内容じゃなかったです。

ストーリー

子供を転落事故で亡くした夫婦の話なんすよ。夫婦で性交に夢中で息子が窓から転落したのに気が付かず死なせてしまったことのショックから立ち直れないシャルロット・ゲンズブール。

夫のウィレム・デフォーはセラピストなので、彼女の精神を分析して不安や恐怖のもととなっている正体を見極め治療しようとする。うわー、もうこの時点で嫌な予感しかしない。シャルロット・ゲンズブールのメンヘラ演技がリアルで怖い。

精神不安定

恐怖におびえていたかと思うと、悲しみにくれて大泣きしたり、夫の話を静かに聞いていたかと思ったら、激怒して攻撃的になる。気持ちの浮き沈みが激しすぎる人演技がすごくほんとっぽくて真に迫ってました。

なので、かなり不快な感じがします。そんな妻の治療を根気よく続けるウィレム・デフォー。デフォーはデフォーで、なんでそんなに冷静に対応してるのかよくわからんくて、怖いんだけどね。

恐怖の根源である森へ

妻の恐怖の根源がエデンと呼ぶ森にあるのではとわかり、夫婦は森の山小屋に行ってそこで過ごす。その小屋は、シャルロット・ゲンズブールが研究の論文を書くためかなんかで、息子をつれてこもってた小屋だったっけ?よくわからんけど。

その小屋でウィレム・デフォーはシャルロット・ゲンズブールが研究していた魔女狩りや女性を迫害する歴史の資料や彼女が書いていた日記を発見する。息子の写真とかも見つけるんすけど、息子がブーツを左右逆にはいてるのに気が付く。息子の死体検視報告書には、足に変形の痕跡がありとあって、もしや妻が子供を虐待していたのではという疑いが生まれる。

夫を痛めつける妻

で、夫に子供虐待の疑いをかけられたシャルロット・ゲンズブールは精神がさらにおかしくなって、私を捨てる気なのか、見捨てるのかと錯乱。気絶したウィレム・デフォーの足に、でっかい石臼の石をボルトで固定して逃げられないようにする。

いやー、完全にホラー映画なんすけど。監禁もののホラーじゃないか。デフォーは股間殴られて気絶してたけど、手回しドリルで足に穴開けられたら目が覚めるんじゃないのか、激痛で。薬でも盛られてたのかな?

ドリルで足に穴あけられて、そこに砥石の軸をぶっさされて、貫通したほうの軸にナットしめられて固定されても、目を覚まさない。気絶したら痛みで目が覚めるってことないのかな?よくわからんけども。

ホラー映画

そっからはもうホラー。シャルロット・ゲンズブールから逃げるデフォー。木の根っこの空間に逃げ込むウィレム・デフォーを見つけて、出てこいこんにゃろうと暴れるシャルロット・ゲンズブール。

やべーなこれみたいな。完全に狂人殺人鬼から逃げろ~系ホラー映画。そんで死にかけになってるウィレム・デフォーを見て、突如我にかえったのか、ごめんなさい、こんなことしちゃいけないとおろおろしだすシャルロット・ゲンズブール。この精神のアップダウンがね。

救いもなにもない結末

もうね、きっつい感じなんすよ。最後もきっついなあ。ウィレム・デフォーがシャルロット・ゲンズブールの首をしめて、そのあと燃やす。

まるで火あぶりになった魔女みたいな映像で、禍々しいです。最悪の結果に終わってる。オカルティックなムードがほんと濃いんすよ。動物がしゃべったりするシーンもあるし。題名もアンチクライストで宗教っぽいし。

ただひとついまいちだったのは、ぼかしシーンが非常に多いとこです。ぼかしがでかいので、何が写ってるのか細部がよくわからないから、その場面の意味がなんなのか、何を見せたいシーンなのかわかりにくい。ぼかしなし、無修正版が見れるならそっちのほうがわかりやすいかもですね。

タルコフスキーに捧ぐ

うーん、なんなのかよくわからなかったけど、やばい感じだけはすごくする映画だったなあ。ほとんどシャルロット・ゲンズブールとウィレム・デフォーの二人芝居シーンしかないのに、とくに飽きずに見れたというのは、ムードが、何かあるぞっていうムード、緊張感の持続があったからなんだろな。

その辺の緊張感の見せ方がうまかったね。最後に、アンドレイ・タルコフスキーに捧ぐって献辞が表示されたのは、監督がタルコフスキー好きだからなんすかね。タルコフスキーの映画もなんかよくわからない映画多いから苦手なんすけど、タルコフスキーっぽい映画なのかなアンチクライストって。

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