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素晴しき男性
石原裕次郎の日活ラ・ラ・ランド。
なんとミュージカル。
お馴染みの日活俳優たちによるミュージカルドラマです。
1958年の日活映画。
監督は井上梅次。
出演は、石原裕次郎、北原三枝、月丘夢路、山岡久乃、大坂志郎、待田京介、金子信雄。
歌って踊れる俳優を集めたわけじゃないので、
ミュージカルといっても、
踊りも歌もいまいちなんすけどね。
歌って踊るのかと思いきや、
踊るだけのシーンが多くて、
なんかいまいちな踊りなのがまるわかりで
ほほえましいです。
忘年会の余興かみたいな。
でも主演の裕さんはあんまり踊ってなかったですね。
北原三枝はたくさん踊ってましたけど、
それでもそんなにガツガツ踊る感じでもなかったなあ。
ミュージカル映画というよりは、
ミュージカル風味の味付けっていう感じかな。
石原裕次郎は劇場の座付き演出家。
北原三枝はその劇場のラインダンサー。
いつかは自分たちのオリジナル劇を上演するんだと、
音楽担当や舞台セット担当のみんなと
奈落クラブを作って夢を語り合う毎日。
みんなの溜まり場が地下にあるから奈落くらぶなんすね。
石原裕次郎のあだ名は、うるさがた。
演出家としてあれこれいうからみたいなんすけど、
全然それほどうるさくないのだ。
そんな愉快な面々による、
理想のパートナーとの結婚とは
どういうものかっていうドラマが展開します。
人柄よりお金なのか。
お金より人柄なのか。
まあ、当然のようにやっぱり人柄ですよねえっていうことに
なりますけどね。
でもよく考えたら、
石原裕次郎は別に貧乏じゃないんだよなあ。
金持ちの家の長男なので
結局、理想の結婚相手は
人柄もよくて金もある人っていうことかな。
北原三枝は、最初は人柄よりお金よって
思ってたんだけど、
終わってみれば、人柄もお金も、
さらには自分の夢も全部手に入れるのが
理想の結婚だと結論出してるわけで
なかなかすごいです。
そりゃ人柄もよくてお金もあったほうがいいですよね。
ボートネックにマンボズボンをはいた裕ちゃんの
足の長さがすごい。