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国鉄三大ミステリー事件の一つ『国松川事件』【映画のネタバレ感想】



松川事件

1961年のモノクロ実録映画。山本薩夫監督、実際の事件をもとにした映画みたいです。

松川事件っていって、国鉄三大ミステリー事件の一つらしい。事件のことは全然知らなかったなあ。

事件のことを知らなくても、中身は法廷サスペンスものになっててけっこう見れました。列車の転覆脱線事故がおきて、その犯人として国鉄労働組合、東芝労組の人間ら20人が検挙、起訴された事件。

一審では有罪で死刑判決が出たがその後全員無罪となり、真犯人はわからずじまいみたいですね。

映画は無罪を勝ち取るための支援として作られたようで、警察捜査や検事の取り調べの違法性、公平性を欠く裁判のおかしさを徹底して描くって感じです。

警察のやり方が汚いんだ、これが。西村晃が刑事を演じてるんだけど、すっげえ憎たらしいというか怖い感じで演技してます。

すでに警察側にシナリオがあって、それにあう証言を強引に引き出していく取り調べ。

自白さえとれれば証拠は二の次。

警察や検事が悪役で、不良青年や労組組合員たちを苛め抜くシーンがこれでもかと描かれる。

別件逮捕した青年に拷問的取り調べをして、組合員たちが列車脱線を計画したと証言させる過程から始まり、

労働組合員の逮捕取り調べがあり、第1審、第2審の裁判の模様がじっくり詳細に描かれていきます。

この青年がロザンの宇治原氏に見えて仕方なかった。

役者は無名も有名もごちゃまぜな感じでたくさん出てきます。

宇野重吉、西村晃、宇津井健、名古屋章、加藤嘉、殿山泰司あたりは出てるのがわかりました。

映画としての出来はどうかというと、

ドラマやフィクションとして作ってるというより、こんなおかしなことがまかり通るのはおかしい!こんな理不尽なこと許されない!っていう主張をするために作られているからなのか、

役者が画面に向かって絶叫して訴えるシーンが多いので、そのへんついていけない人もいるかと思います。

体制批判、権力批判の色が濃いので、なんか映画を見てるっていう気分じゃなくなるっていうかね。

この事件ってどういう事件だったのかっていうのは、すごく興味がわきました。

GHQによる陰謀説とかもあるみたいですね。共産主義者を取り締まるのにGHQが事件を起こしたとか。

事件が起きた1949年ってそうですよねえ、まだGHQの統治下ですよね。戦後すぐなんてどさくさでいろんな不可解なことが起きてたんじゃないすかね。

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