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空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイ
レーシングカー・デザイナーのエイドリアン・ニューウェイの自伝本です。辞書みたいに分厚くて重い書籍。値段も5000円超えとなかなかしますね。まあ、F1好き向けの本ですね。F1マシンの設計でもっとも成功したデザイナーらしいです。自分は大昔のアイルトン・セナブームぐらいのときにテレビで見てたぐらいで、その前もその後も見てないし、最近なんてF1ってまだやってるんだぐらいの認識なので、あんまりおもしろいっていう内容でもなかったです。幼少期の体験や出来事から、マーチ、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルと、それぞれのチームの時代にどういう設計をしたのか、苦労があったのか、出来事があったのかというのを詳しく書いてあります。レーシングカーの設計って大変みたいですね。レギュレーションが毎年変更されて、あれやっちゃダメ、こうしないとダメみたいな規則の中で、どうしたら一番速いマシンになるかを考える。各チーム、新しい技術や新方式を編み出して他を出し抜こうとしのぎを削ってやってるみたいです。いけると思ったアイディアが、不具合だらけで1年棒に振るとかもあるみたいだし。
日本でもかつてF1ブームがあった
いやー、昔、F1をテレビで見てたときは、ドライバーのことばっかり取り上げられてて、マシン開発についてはあんまりやってなかったような気がする。ドライバーをタレントやスターのように取り上げて、F1レースを盛り上げようとしてた感じ。まあ、マシンの技術のことを説明されても、テレビ見てるマニア以外の人には退屈だから、ドライバーに焦点を当てたのはテレビとしては正しい戦略だったのかな。ダウンフォースを稼ぐために、レギュレーションの穴をさがして涙ぐましい努力をしてるとか言われてもぴんと来ないもんね。セナとかすごい人気あったもんなあ。
セナの事故死
アイルトン・セナの事故死のことも書いてありました。ウィリアムズ時代でしたっけ。あれも衝撃的だったなあ。けっこう後々もめたというか、事故の責任がマシンの不具合にあるのか、ドライバーの運転ミスなのか、コースの問題なのかなんなのかってもめてませんでしたっけ。天才と呼ばれたアイルトン・セナがあそこで運転ミスするだろうか?みたいな話ありませんでしたっけ。結局、どう決着したのかはあんまり覚えてないけど、そこぐらいが自分の中でF1に興味もってたピークかなあ。そのあとのミハエル・シューマッハの時代も惰性で見てたかもなあ。そういや、シューマッハってどうしてんだろ、今。スキーで事故して脳に障害があって回復してないらしいけど、どうなったのかな。レーシング界もいろんなことがありますね。
自伝本って、よく覚えてるなあって関心しちゃうんすよね。自伝ってよくよむんだけど、子供のころのことや、何十年も前のことを詳しく書いてあったりして、そんな昔のことよく覚えてるなっていつも思うんすけど、自伝を書く人って昔の日記とか古い資料とか全部保管してて、それを見直して書いたりしてんのかな?それとも記憶だけで書いてるのだろうか。自分は子供のころの出来事なんか全然覚えてないんだけど。覚えててもそれが正しい記憶なのか、誰かに聞いたことが自分の記憶になってるのか、大人になってからのことが子供のころのこととごっちゃになってるのか、なんなのかさっぱりわからない。大人になってからのことも、この時期どうだったのかなって思い出そうとしても、ぼんやりしちゃってるし。まあ、成功者は毎年、毎日、毎秒を激しく生きてるから、記憶に残るような出来事が多いので、あとあと振り返りやすいっていうのもあるのかな。F1好きな人、昔F1よく見てた人にはおすすめの本ですね。ドライバーの裏話みたいなのもあるのから、詳しい人は楽しめる。