2倍速で見てちょうどいいぐらいの中身。ブライアン・シンガー監督、ブランドン・ラウス、ケヴィン・スペイシー、ケイト・ボスワース、ジェームズ・マースデン出演、2006年の映画です。冒頭の30分ぐらいで、これは面白くならないぞってわかる。何やってんのかがよくわからない。人物が何をやっているのか、人物がどこにいるのかをちゃんとわかるように映像を作ってないんすよ。
焦点の定まってないぼんやりした映像がダラダラ流れる。このシーンは登場人物がこういう場所にいて、こういうことしてますよって見てる側がわかるように映像で説明できてないんすよ。映像の作り方が下手すぎる。
ケヴィン・スペイシーがクリスタルを引っこ抜いてなんかごそごそやってるんだけど、手元とかクリスタルの台とかをちゃんと映さないから、ぼんやりした映像にしかなってないんすよ。
何やってんだろ、よく見えないなあみたいな。肝心なものが映ってない。
ブランドン・ラウスがクラーク・ケントからスーパーマンに早変わりする最初のシーンも、チラッと一瞬しか映してないんすよ。
大事なところをなぜかちゃんと映さない映像ばかりなので、登場人物がどこで何をしてるのかよくわからなくて、ぼんやりした印象しか残らない。
だから、時間が経つのがめちゃくちゃ遅く感じます。臨場感っていうかさ、登場人物と一緒にハラハラする感覚っていうかさ、そういうのがまったくないんすよ。ケヴィン・スペイシーが緑の水晶の欠片をポケットに忍ばせるシーンも、ポケットにいれてる映像を映さない。
なんでちゃんと映さないんだろ。これは監督のブライアン・シンガーの演出能力がひどいからそうなってるんすかね。それとも編集してる人の腕が悪いのか。ほんとぼんやりした映像と話で見てる時間が無駄に思えるほど苦痛だった。ケヴィン・スペイシーがレックス・ルーサー役で悪役らしいんすけど、悪だくみがいまいちよくわからない悪事でもやっとしっぱなしです。
何してたんだろケヴィン・スペイシーって感じで、悪役なのに悪いやつに見えないというね。
クリスタルを使って大陸を作ってどうたらこうたらって言ってたけど、なんか全然よくわからない。スーパーマン役のブランドン・ラウスは、最初、クリストファー・リーヴと系統似てる雰囲気でスーパーマン役が似合ってるなって思った。
でもスーパーマンの行動が青タイツ着た変態ストーカーみたいで、ばかばかしいって感じてくると、なんかチャーリー・シーンに見えてきて、チャーリー・シーンが有名作品のパロディをやったコメディ映画「ホット・ショット」を連想しちゃってなんか笑ってしまったなあ。
チャーリー・シーンはスーパーマンやってなかったけど、スーパーマンやってたらこんな感じかなって、スーパーマンのパロディやってるように見えちゃったなあ。
タイツとかブーツとか脱がされて入院してベッドに寝てるスーパーマンとか、もう笑っちゃうもん。
うーん、まあ、ちょっときつかったですね、これは。ヒロインが別の男と結婚してるっていうのも、どうなんだろって。子供がいるんだけど、それがスーパーマンとの間にできた子供なんすよ。
どういうことなんだろ?みたいな。このリターンズってどのスーパーマン映画からの続きっていう設定なんすかね。クリストファー・リーブのスーパーマンでヒロインと子作りしてる作品ありましたっけ?
DMM動画:スーパーマン リターンズ