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『カール・ラガーフェルドのことば/カール・ラガーフェルド 中野勉 訳』を読んだんだ【読書】


モードの帝王カール・ラガーフェルドのお言葉集。カール・ラガーフェルドといえば、白髪ポニーテールにでかいサングラスにばかでかい襟のシャツに黒手袋のおじさんっていうイメージ。自分自身をキャラ化してるっていうか、コスプレしてるっていうかね。でもすごいファッションデザイナーなんですよねえ。よく知らんけども、伝説といっていいほどの成功したデザイナーですよねカールさんって。ぱっとしなくなってたシャネルを立て直したり、フェンディのディレクターでもあり、60年という長きにわたってモード界に君臨したデザイナー。これほど長い間成功した人っていないんじゃないのかな、知らんけど。85歳で亡くなるまで現場で働き続けたってどんだけ元気なんだ。なんかどの業界でも高齢で第一線でやり続ける人っているけども、あれってやっぱチームでやってるからできるんだろうか。映画監督でいえば、クリント・イーストウッドとかさ。70歳、80歳になってもやってる。若いときとおんなじようにできるような気がまったくしないんだけどなあ。感性も体力も何もかもが、なんだかんだいっても衰えてると思うんすけど、どうなってんるんだろなっていつも不思議に思う。

ファッションとかアートとか、過去のものをつぶしてまた新しいものを作っての繰り返しで、そうとうハードな世界だと思うんすよ。惰性の習慣で同じことを繰り返すのなら高齢でも続けられそうだけど、そうじゃない世界でやっていけてるってすごいなあ。そんな世界で年食ってからも第一線でやれるってすごいっすよね。まあ、だいたいが残らなくて、カール・ラガーフェルドやイーストウッドのような存在の方が珍しいのかもしれないけども。まあそれに弟子っていうかアシスタントたちが若くて優秀なのがいっぱいいてチームでやってて本人がやることは少ないからできるっていうのもあるんだろうけどさ。漫画家先生がアシスタントに背景も人物も全部描かせて、先生は目と鼻と口だけ描くみたいな感じなのかな。クリント・イーストウッドも用意スタートっていうだけで、脚本もカメラのセッティングも何もかも弟子たちが用意してるとかじゃないんすかね。大先生はそこにいるだけで十分みたいな。
そんなレジェンドのお言葉を集めたありがたい発言集です。人生を語る、モードを語る、シャネルを語る、カールを語るなどテーマごとにメディアで語ったことを切り取って集めてあります。格言集みたいな感じ。1ページに短文が5個ぐらい掲載されてます。けっこう鋭いっていうか、ズバッという人みたいですね。こういう格言みたいなのってあんまり好きじゃないんすよねえ。というのも、言葉だけ切り取ってとりだして、ありがたい言葉だってやってもあんま意味ないというか。その発言がされた時代背景とか、誰にたいしての発言なのかっていう、言葉の周辺事情こみでみて初めてその発言の重みや意味が分かると思うから。まあでもかっこいいですけどね。

“人生で肝心なのは,自分を発明しなおすことだ.”とか、書いてあると、おお、かっくいーって思いますけどね。相当な本好きらしくて“本というのは表紙のあるドラッグで,いくらやったって過剰摂取にはならない.”という言葉も素敵ですし。まあ、こういう本は、カール・ラガーフェルドのファン向けのファンブックですね。時々、適当にぱらっとページを開いて目にはいった言葉を読んで、その発言の意味やどういうときの言葉なのかみたいな背景を想像して楽しむみたいな。そういう本です。

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