電光空手打ちの続編
高倉健主演デビュー作の続編。続編っていうか「電光空手打ち」が前編で流星が後編って感じの2本で1本みたいなもんですね。話は電光の続きです。舞台は東京。空手は守るためのものなので、むやみやたらと闘争するなという師匠の言いつけを守れず破門された高倉健だが、空手をあきらめきれず師匠を追って東京へ行く。
悩む若き高倉健
まあ、敵対するもといた流派が問答無用で集団で戦いを挑んでくるので、それから逃れるためってのもあるのかな。東京行っても彼らも東京に来てまた集団で闇討ちしてくるので逃げられないんすけどね。
東京に行ったはいいが、師匠に合わせる顔もないと、高倉健はルンペンに身を落とします。空手がめちゃくちゃ強いルンペン。ある日、集団で1人の柔道青年に喧嘩を吹っかけてるところに出くわし、高倉健が加勢したことから、柔道青年と仲良くなり、彼の父親がやってる店で働かせてもらうことになる。
なんかね、話が全然進まないんすよねえ。進まないというか、高倉健の目的がいまいちよくわかりません。倒さなければいけない敵がいるわけでもなく、救わなければいけない人がいるわけでもなく、目的がとくにないので、なんだかなあって感じなんすよ。
真面目に空手道を考えて、悩める青年の話って感じなので見ててほのぼのするだけです。
空手の腕はすでに名人級の高倉健
高倉健はすでに奥義を会得してるんすよ。琉球舞踊の舞からインスピレーションを得て、必殺の構えみたいなのをやるわけ。
この構えの意味はよくわからんけども、これやると高倉健は大人数相手でもまったく危なげなく勝つのです。イヤッー、エイッ!ヤァーってな感じでコミカルな構えから、蹴りや突きを繰り出し敵をぶちのめしていく高倉健。
アクションシーンが面白すぎる。
みんな空手の構えが変っていうか、子供が空手だぞーみたいに適当に構えたみたいな構えでなんかおもしろい。敵のボスみたいな人の構えも変で面白すぎる。
沖縄の武器「釵」を構えるかまえが大げさっていうかね。その構えって実用性あるのかな?みたいな構えで笑っちゃう。
師匠は空手は先手ではなく後手の守りのためのものだっていってて、高倉健はそれを守れずかかってくる敵と戦っちゃうから、ダメなんだっていうんすけど、敵は武器もって集団で闇討ちしてくる執念深いやつらでずっとつきまとってくるんすよ。
戦うなと言われても……
戦うなと言われても、相手がしつこくやってくるし、どうしたらいいんだよって高倉健は真面目に悩んじゃう。
秘儀の構えからの空手で相手をボコボコにしながら、俺の空手道はなにが正解なのかって悩む高倉健であったみたいな。
そんな感じなので、物語があんまりないですね。わかりやすい敵と戦って勝利してよかったみたいな話じゃないので、娯楽的にどうなんだろこれって感じの微妙な映画でした。
これって3作目はないんだろうか。中途半端に尻切れトンボで終わっちゃったような感じがしたけど、完結篇はないみたいですね。
不器用で寡黙な老人っていう感じのキャラの高倉健しか知らなかったので、若くてほっそりして神経質そうな顔してる高倉健が見れて、そこは新鮮でよかったです。
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