あれはよかったような気がしたんだけど、なんか今作はぼんやりしすぎてる映画だったなあ。無料動画のGYAO!でやってたので見てみました。
ジェームズ・フランコは作家で最近はスランプで書けないでいる。雪道を運転中、子供が飛び出してきて寸前で急ブレーキ。ああよかったひかず済んだよ、そこのお家まで送っていくよと子供を肩車してすぐそこの家まで行くわけ。
子供は橇かなんかで遊んでたんすけど、まったく放心状態で口もきけない。家についたら、母親のシャルロット・ゲンズブールがでてきて、あれ?弟はどうした?ってなって、実はジェームズ・フランコは子供をひき殺してたんすよ。
子供は二人いて1人ひいちゃってたのを気づいてなかった。この事故の見せ方もあんまりうまくないんすよねえ。何がおきてるのか全然よくわからないような見せ方してんすよ。
まあそんで不慮の事故ってことで処理されるんだけど、ジェームズ・フランコは事故のショックで自暴自棄。恋人のレイチェル・マクアダムスとの関係も壊れてしまう。
そして時が流れ、ジェームズ・フランコはスランプを脱して執筆が順調にすすんで作家としての評価が高まっていた。新しい恋人と連れ子もいる。そんな感じで数年ごとに彼らがどうしているのかが描かれて行きます。
事故をきっかけに人間としての何かを失ったジェームズ・フランコだが、小説家としてはそれが功を奏して成功者になっていく。シャルロット・ゲンズブールはジェームズ・フランコを恨むわけでもなく、自分が本に夢中で子供を見てなかったのがよくなかったと自分をせめてほそぼそ生きてる。
事故で死ななかったほうの子供が大きくなって、小説家に興味をもってジェームズ・フランコに接触してくる。で、そいつが留守宅に侵入してベッドに小便とかするんすよ。嫌がらせかなんなのか。お母さんは今もしょぼい人生生きてるのに、ジェームズ・フランコは小説家として順調で妻も子供もいる生活なんておかしいよってことなんだろか。
よくわからない。主人が留守の間に怒られた腹いせにベッドに小便する犬や猫みたいだ。
それで最後ジェームズ・フランコはぶちぎれるわけでもなく、いい感じに分かり合えたみたいな雰囲気になってニヤニヤ顔でにやついて終わり。
どういうことなんだろ。もうなんか事故からジェームズ・フランコは人間的にどっか回路が壊れちゃってて、何が起きてもなんとも思えないようになってしまってるんだろか。
遊園地で事故があって妻は震えてるのに、ジェームズ・フランコは冷静にその場で救助活動して家に帰っても普段と同じように読書してて、妻はあなたおかしいわとせめるんだけど、ジェームズ・フランコはやっぱりどっか壊れちゃってる人っていうことなんすかね。
事故でおかしくなって別れた昔の彼女のレイチェル・マクアダムスと劇場で再会したときも、あれからわたしは苦しんで立ち直れなくて大変だったのに、あんたはへらへら何もなかったように立ち直って成功しやがってこのクソ野郎がっていう感じでビンタされまくってましたし。
ベッドに小便まき散らすようなやつとにこやかに交流なんかできないですよね、普通。そう考えるとなんだか怖い話にも思えてきた。最後のニヤニヤ顔もなんか病的な感じしたもんなあ。
DMM動画:誰のせいでもない