デ・ニーロのお下劣コメディ
かんちょう~っ!こんなおじいちゃんどうでしょうか。はたで見てたら楽しいけど、実際自分の祖父だったらきついなあ。ロバート・デ・ニーロとザック・エフロンによるコメディドラマ。
ダン・メイザー監督、ダニー・グローヴァー、オーブリー・プラザ、ゾーイ・ドゥイッチ、ジュリアン・ハフ、ダーモット・マローニー出演の2016年の映画です。無料動画のGYAO!でやってたので見てみました。こんな映画あったんだ。全然知らんかった。デ・ニーロとザック・エフロンでてるのに題名すら聞いたことない。日本で劇場公開されたんすかね?
海外のコメディ映画って有名な俳優が出ててもあんまり日本じゃ受けないような印象あるなあ。この映画もデ・ニーロがこんなことすんのかって驚くぐらいきつい下ネタが大量にちりばめられてて、すごいんだけど、それほど笑えるっていうわけでもなく、何の映画なのかよくわからないって感じの映画で微妙でした。楽しかったけどね。
ロバート・デ・ニーロが祖父で、ザック・エフロンは孫。ザック・エフロンは優等生の弁護士で、1週間後に結婚を控えている。仕事は父親の事務所で弁護士やってて、結婚相手は自分が主役だと思ってる退屈な女。
そんなときロバート・デ・ニーロの奥さんが死んで葬儀に行ったら、デ・ニーロから旅行に一緒に行ってほしいって言われて、一緒に車でフロリダに旅にでることに。それでデ・ニーロが弾けまくるわけ。
独身になったんだから、女とやるぞ~ってやる気まんまん。考え方と行動がティーンみたいなんすよ。酒もドラッグも悪ふざけもバンバン。それに引きずられてザック・エフロンも大変な目にあっちゃう。
パーティーで、酒とハードドラッグをしこたまキメて、ぶっとんだザック・エフロンは全裸で股間をハチの人形でかくして踊りまくる。そのままの恰好でバイクにのってぶっとばしたり、留置所にぶちこまれたりと大騒動。ザック・エフロンはかつて写真家になりたくて学校行ってたことがあって、そのときの同級生ゾーイ・ドゥイッチと再会してちょっといい感じになっていく。
あれ?俺ってほんとうに結婚したくてするのかな。弁護士の仕事がやりたくてやってんのかな?ってだんだん今の自分に疑問をもっていく。これはあれですよね、夢を追いかけず、安定一番の人生を選んでいるザック・エフロンに、ロバート・デ・ニーロがやりたいように生きる人生のすばらしさを教える人生教室映画。
少々刺激が強いけども、これぐらい強烈なことがないと、なかなか安全第一の普通の生き方が一番という思考から離れることはできないんだろね。それにしてもロバート・デ・ニーロが元気です。
祖母が亡くなって落ち込んでるかと思ったら、これから新しい人生だって感じで元気モリモリ。元特殊部隊の軍人だからか、体力面でも若いやつらにはまったく負けてない。最後はなんとパパになっちゃう。
ザック・エフロンが主役で彼を導く先生役かと思えたロバート・デ・ニーロが、実はこっちのほうが主役だったというね。ロバート・デ・ニーロが人生を楽しんでただけだった。人生楽しんだもの勝ちっていうことだなあ。とにかく元気があればなんでもできる。逆にいえば、元気がなければなにもできない。
若いときは、こういう夢追い映画見て、そうだなって思ってたけど、夢を追いかけてやりたいように生きる人生は案外つらいんじゃないかと、年取ったら思うようになりました。
普通で退屈でつまらないように見える人生をおくることがどんだけ難しいか。この映画のザック・エフロンは結婚やめて写真家になると新しい女と旅立つけど、うまくいかないぜえこれは。映画だからめでたしめでたしで終わってるけどさ。
DMM動画:ダーティ・グランパ