ギャオで配信してるのを見つけて知るっていうのが、最近のパターンです。昔ほど映画に興味をもってないから、新作情報を熱心に調べてないんすよねえ。
だから大ヒットしてるか流行ってるかしないと全然存在を知らないままスルーして過ぎ去っていく。
まあ、ヒットして話題になってるからといって、見るのかというと見ないんすけどね。鬼滅の刃とか、今はやってるんだって?って題名だけ知って内容を知りたいとも思わない。
おにめつのはって読むのかなあとか普通に頓珍漢なこと思ってて、これが老化か。なんか興味が薄くなりますよね、年食ってくると。
サンドラ・ブロックはかつてバリバリやってた選挙コンサルタントだけど、今は引退隠遁生活してんすよ。山奥で焼き物焼いて暮らしてます。
そこに昔の仲間が彼女を雇いにくる。南米ボリビアの大統領選で苦戦している候補者のコンサルタントに来てくれと。
そんで南米に飛んでサンドラ・ブロックが選挙戦を戦っていくのを描いていきます。対立候補のコンサルタントがビリー・ボブ・ソーントンで、彼女とは過去にいろいろと因縁がある宿敵っていう役柄です。
選挙コンサルタントという仕事がどういうことするのかっていう興味がひかれるので、それなりに楽しく見れました。
伊丹十三監督の女シリーズみたい。選挙の女っていうわけ。
けど、そんな面白いのかというとそうでもないかなみたいな。選挙戦の見せ方もそんないいとも思えないし、終わり方もどうだろなっていう感じだった。
苦戦している候補をどう立て直すのか。ストーリーを作って魅力的なキャラクターに仕立てる。国の危機だというのを強調して、その危機に立ち向かって戦うことができる人間だというのを全面に押し出していく。実際どうなのかっていうのは関係がない。この戦略が当たって支持を伸ばしていく。それと並行して、対立候補のネガティブキャンペーンもする。
いかに自分たちを上げて、対立候補を下げるか。選挙ってそういう戦いなんだろね。サンドラ・ブロックは宿敵ビリー・ボブ・ソーントンに勝つことができて、やったぞーってニコニコなのかと思いきや、心は晴れない。
自分が勝利に導いた大統領候補は大統領になったとたん選挙中に言ってたIMFの介入は国民投票で国民の意思を尊重するということをさらっと反故にして、民衆は怒りのデモで街は大混乱です。
選挙コンサルタントは選挙で勝利することを目指すのが仕事だけど、勝利したとしてもそれでよかったと心から言えないのがもやもやするわけですね。勝利したのに、心からよかったと思えない。
そんな勝利のために、汚いこともやるわけですよね。自分たちで自分たちの候補を攻撃するでっち上げの事件とかも起こす。
サンドラ・ブロックはかつてこの手をやって自殺者がでてることが心の傷になってる。その傷は、今回の勝利でも癒すことができなかった。
人でなしの所業を行ってまでつかんだ勝利の結果、勝利の美酒に酔えない。そんな仕事になんの意味があるのか。そういう感じですかねえ。
うーん、おもしろくないっていうこともなかったけど、おもしろいこともなかったかな。
選挙屋っていうのは、日本でもいますよね。選挙ゴロとかイメージコンサルタントとかいう人たちの手腕で、当選が左右される。
アメリカ大統領選もトランプかバイデンかで接戦みたいですけど、双方選挙コンサルの熱い戦いもあったんだろね。
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