ドラえもんの鈴もデラックスが盗んだのかとのび太たちは謎解きに挑む。こういう敵がいない話はほっとしますね。悪役がいて戦争してっていう話だと、なんか子供が戦争にかりだされてるみたいで見てられない。
大人の視点でみるからそうなるだけで、子供は戦争して敵をぶったおす系のドラえもんのほうが楽しいのかな?
映画としてはどうだったかな。おもしろくないわけじゃないけど、おもしろいとも言えないみたいな。マッドサイエンティストを野放しにして大丈夫か?みたいな終わり方だった。いやー、失敗しても好きなことをやり続ければいつかは成功するよっていうメッセージなんだろうけどね。
今回の事件はどうぐ発明家の研究の失敗がもとでおきてる。すごいものを発明して名を残したいと、欲に駆られた結果で地球滅亡の危機になった。けっこうだめだめ発明家だったよね、あの博士。
この先もとんでもないものを作ってしまったり、偶然、人類を破滅させるようなものができあがったり、コントロール不能なものをうみだしたりする可能性は高そう。娘だっけ、あの子もいつかは宇宙が壊れちゃうかもって軽く言ってたけど、ほんとそうなりそう。
狂った科学者を捕まえろ!っていうことにはなりません。博士が逮捕されて牢獄にぶちこまれたりはしない。話はのび太とドラえもんの鈴にまつわるいい話披露のほうにシフトします。
ドラえもんが盗まれた鈴を取り戻すことにこだわったのは、その鈴がのび太と打ち解けたときの思い出の品だったから。鈴なんか安いし、調子もわるいから新しいのに買い換えたらって言われてもドラえもんは思い出のあるその鈴にこだわった。
そのことにのび太も最後に、鈴にまつわる思い出があったことに気が付いてお互い涙みたいな。新しいドラえもんの映画は、泣きの場面をひとつなにか作ることを考えて作ってるみたいですね。それがちょっと鼻につく感じもあるけど、ドラえもん映画といば、涙っていう特色になっててわるくはない。
やっぱりこういう小さい話っていうか小さい事件ものが落ち着きますね。戦争するやつは大人になってからなんか違和感をすごく感じるようになっちゃった。