これ見てなくて、ちょうどよかったと思って、見たんだけど、最初からなんかイマイチだなあって感じで、そのうち面白くなってくるかなって思って最後まで見てみたけど、ダメだった。マイク・ミニョーラ原作、ギレルモ・デル・トロ監督、ロン・パールマン、ジョン・ハート、セルマ・ブレア、ルパート・エヴァンス、ジェフリー・タンバー、ダグ・ジョーンズ、カレル・ローデン出演の2004年の作品です。
なんかどっかで見たことある半魚人が出てるなあって思ったんすよ。そしたら最後のエンドロールで監督がギレルモ・デル・トロって出てきて、ああ、あの半魚人は「シェイプ・オブ・ウォーター」の半魚人とデザインが似ててどっかで見たと思ったんだとわかりました。
デルトロ監督はああいう半魚人キャラが好きなんだなあ。それぐらいですね。なんか引っかかったのは。
ヘルボーイっていう悪魔?が主役。真っ赤で片腕が石?で角が折れてて、折れてるのか折ってるのかなんか知らんけど、髪型は髷みたいに結っててみたいな。
ナチスが邪悪神かなんかを呼ぶ儀式してゲートかなんかが開きかけたところにアメリカ軍と戦闘になって、ゲートは中途半端になったんすけど、そこに小さな赤いサルみたいなやつが出てきて、それをアメリカ軍がひろって博士が育てた。
それがヘルボーイ。
このあたりのいきさつは、うまいことあんまりできてなかったと思うなあ。見ててもよくわかんなかった。敵が何をしたいのかもよくわからなかったし。ヘルボーイがなんなのかもよくわからない。敵もなんなのかよくわからない。
ラスプーチンとか言ってたけど、やつは何がしたいのか。よくわからないまま、なんかやってるみたいな。やりたいことは、生まれや姿形は重要でなくて、どう生きるのか生き方を選ぶことで、その人の生まれた意味が決まるみたいなことだというのは、わかるし、いいテーマだと思ったけどね。
あと、親子の話かな。親の心子知らずみたいな。孝行したいときには親はいないっていうね。どっちもいいテーマだけど、それをどうアメコミエンタメのストーリーで見せていくかっていう部分が全然うまくいってなくて、冒頭の15分ぐらいで、なんかこの映画ダメっぽいなあって感じなんすよ。
ルパート・エヴァンス演じる新人エージェントが語り部というか、ヘルボーイや父親、炎を操る彼女たちをつなぐ役割のキャラクターになってるんすけど、これがあんまりうまく機能してなかった。
というか、このキャラいらんかったんじゃないのかなって思ったけどね。普通にヘルボーイを中心にすえてやったほうが、無駄なくやれたように思いますね。
ルパート・エヴァンスがいるせいで、ヘルボーイがわき役みたいになってしまってた。ヘルボーイと父親や彼女との話が、新米エージェントキャラが無駄に出てくるのでぼけてしまってる。
それにナチスとかラスプーチンとかおもしろオカルト設定もあんまり生かせてなかったかなあ。造形的にはあのマスクマンで胸のところをネジでぎーこぎーこやってて刃物振り回すやつとかはおもしろかったけど、犬のバケモノはいまいちだったなあ。
2004年の映画だけあって、CGのクオリティがあまり高くなかった。あ、ここCGだなって実写との境目がけっこう目立つ感じの低品質CGで、いまいちなとこ多かったです。
うーん、もうちょいなんかうまくできたんじゃないのかなみたいに感じたなあ。ロン・パールマンはヘルボーイにぴったりではまってたし、半魚人もいいキャラしてたけど、いまいちだったっすね。
ヘルボーイって2019年版もあるんだね。これもあんまりおもしろいもんでもないみたいなんすけど、いまだに映画化されるって原作はそうとう人気あるんだなあ。
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