これぞ荒唐無稽。
もうなにがなんだかよくわからない。
大粒のダイヤをめぐるヤクザのいざこざに
いや、よくわからんかったけど。
1960年の映画なので、
アクションの見せ方が
全然スタイリッシュじゃないのが
ちょっときつい感じしましたけど
展開がスピーディーで
何かとあちこち移動してなんやかんやと
アクションがあるので
なんとなく最後まで見れましたね。
いきなり飛行機をハイジャック。
犯人たちがパラシュートで降下して
そのままお次はトラックをハイジャック。
映像がしょぼいので
残念な感じに感じるんだけど
これ今の技術でかっこよく作ったら
相当スリルあるオープニングシーンになるなあみたいな。
映像がちょっとしょぼいのが
どうなんかなっていうのがなあ。
でもストーリーも
なんだかよくわからない話だったなとしか
印象に残ってないですね。
新聞記者の赤木圭一郎。
新聞記者の赤木圭一郎。
事件を嗅ぎ付け一枚かんで金儲けをたくらむ
トップ屋の二谷英明。
兄の死の真相を探ろうとする浅丘ルリ子。
この3人がダイヤモンド強奪の
中国マフィアとヤクザのもめごとに
巻き込まれていくサスペンスなんだけど
どうもいまいちなんすよねえ。
主役の赤木圭一郎にこのもめごとに首突っ込んでいく
理由が弱いように思えた。
まあ、眠らされて海に車ごと落とされて
なぜそんなことになったのか知りたくて
調べていくっていうのはわかるんだけど、
そこからヤクザと命のやりとりするとこまでいくのは
ちょっと赤木圭一郎自身にそうしなければならない
理由がないような気がした。
新聞記者だから事件に首突っ込むのが
当然なんだろうけど
普通の新聞記者にしては命知らずすぎて
どうものれないんだよなあ。
なのでアクションがあっても
あんまはらはらしないんすよねえ。
巻き込まれ方の見せ方があんまりうまくなかった
ということでしょうか。
赤木圭一郎が普通の新聞記者役ってことにしたところで
スター映画なんだから普通にはなりようがない。
二谷英明が危ないことに首突っ込むのは
それが彼のシノギだから当然。
浅丘ルリ子が首突っ込むのは
兄の死の真相が知りたいから。
脇役の彼らはちゃんと理由があるのに
主役のトニーには強い理由がない。
空洞化してますよねえ。
主役なのに主役にふさわしい原動力の源がない。
だから躍動するトニーのアクションにも
入り込めない。
そんな感じでちょっと残念な映画ではありましたね。
西村晃が謎の大ボス役で
最初、顔も声もわからなくて
だれかわからない感じでめちゃくちゃひっぱって
後半姿を現すんだけど、
こういう演出する場合、
ボスの正体は意外なあいつだったのか!っていう
展開になると期待してたんすけど
普通に西村晃がでてきただけで
そういう演出なかったのもずっこけたなあ。
いや、普通さ、正体不明の謎の大ボスってさ
あの下っ端のチンピラが?とか
あの敵だと思ってたあいつが?とか
それまで出てきていた意外な人物がボスだったりするのが
普通じゃないのか。
動画:男の怒りをぶちまけろ