パク・チャヌク、三池崇史、フルーツ・チャン、2004年、韓国日本中国3監督によるホラーオムニバス映画。40分の短編が3本。無料動画のGYAO!でやってたのを鑑賞。
怖いです。怖いっていうより、不快指数が高めっていうかね。胸糞悪い系っていうかね。痛い描写が苦手な人にはまったくお勧めできない映画だった。自分もこういうのは好きじゃないから、見るんじゃなかったかなみたいな。出来は3本ともよかったんだけど、こういう痛いの好きじゃないんすよねえ。好きじゃないというより、普通に苦手。映画の紹介文に、イ・ビョンホンvs長谷川京子!とか書いてあるんだけど、この二人は共演してません。イ・ビョンホンはパク・チャヌク監督の「Cut」に出てて、ハセキョーは三池監督の「Box」に出演してます。1本目は、今を時めくパク・チャヌク作品。イ・ビョンホンが監禁されて、理不尽な拷問をうける話です。きっつー。きついなあ。しょっぱなから、不快度指数マックスの話です。映画監督のイ・ビョンホンと妻のピアニストが、エキストラの男に監禁されて、理不尽な要求をつきつけられて、できないと妻の指をつぶしていくとか、きっついことやられていくのを見せるだけの話。ただただきつい。状況がよくわからないとこから始まって、じょじょに状況がわかっていく感じで、ミステリーっぽいから、先がどうなるか気になって見てられたけど、やっぱきついですよねえ。恐怖というより、スプラッター。容赦ない暴力描写はパク・チャヌクら韓国映画が得意とするところなので、よくできてる。ここでギブアップして、みるのやめる人もいるかも。2番手は三池崇史監督、長谷川京子、渡部篤郎出演のちょっと幻想的なファンタジーストーリー。小説家のハセキョー、編集者の渡部。ハセキョーには秘密があった。ハセキョーは双子で、子供のころサーカス小屋にいたのだが、団長の渡部篤郎の愛を独り占めする妹への嫉妬から、彼女を箱に閉じ込め、事故で火事をおこし死なせてしまう。その夢を今でも見るハセキョーであったみたいな。ちょっと風変わりなホラーファンタジーって感じで、なかなか面白かったです。これも、怖いっていうか、不快なシーンが続くので、苦手だったけど、出来はいいんじゃないすかね。はせきょーや渡部篤郎の声が小さすぎて、何しゃべってるのかさっぱりわからなかったけど。最後のトリを務める3本目は、フルーツ・チャン監督。ブラックユーモアですかねえ、これは。藤子不二雄マンガっぽい感じもしたなあ。餃子の話。すごい餃子があるという噂を聞きつけ、団地の1室を訪ねるミリアム・ヨン。元女優で裕福な夫と暮らすマダムですけど、夫は浮気ばかりで彼女に興味を失ってる。かつての若さと美貌を取り戻そうと、あやしい餃子屋に来たわけです。餃子屋といっても、団地の角部屋で、普通に生活感ある部屋で看板とかでてるわけじゃないあやしいところ。餃子を作ってくれるバイ・リンは、わたしいくつに見えます?30代?これでもおばあちゃんなんですよとか言ってる。半信半疑でだされた餃子を食べるミリアム・ヨン。餃子屋に通って特製餃子を食べていくうちに、なんだかかつての若さと美貌がもどってきてるように感じて、もっともっととエスカレートしていく。その餃子に入ってる原料は、なんと、胎児。胎児ってわかって、オエッってなるんだけど、すぐにまた食べるのが笑える。若さと美貌をとりもどせるなら、なんでもやるっていう女性の美への執着心を皮肉る話ですねえ。そんな感じで最後はそんなに不快でもないかなって思ってると、いやいやそんなことなくて、しっかり不快になってました。事件がおきて餃子屋さんは引っ越していってしまって、もう餃子が食べれなくなったミリアム・ヨンがやったことが、きつい。ミリアム・ヨンは妊娠したんすけど、風呂で細い棒をつっこんで胎児をかきだしてそれをちゅるんと食べるんすよ。うわ、こわ~みたいな。観終わってみれば、3本とも怖くて不快な話で、出来はよかったけど、見たくなかったみたいな。DVDレンタル:美しい夜、残酷な朝