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『10デイズ 愛おしき日々(原題:Pushing Dead)』を観たんだ【映画】

2016年のアメリカ映画。
トム・E・ブラウン監督、ジェームズ・ロデイ主演。
22年目のHIV患者が主人公のヒューマンドラマ。
深刻な設定、深刻な状況なんすけど、
悲壮感はなく、軽いタッチで描かれています。
薬を飲み続ければ、
昔ほど怖い病気ではなくなってるHIVですけども、
主人公がある日薬局でいつものように
薬を受け取ろうとしたら、
支払額が2800ドルと言われてびっくりする。
調べたら、加入してる保険のプランが変更になってた。
低所得者向けプランに入ってたんすけど、
母親が誕生日プレゼントでおくってくれた100ドル小切手を
口座に預金したら基準を少しオーバーしちゃって
低所得者向けプランが適用されなくなっちゃった。
新たな口座残高証明を出して
もとのプランに戻してもらうまでの
日々を描くって感じです。
邦題が10デイズっていうのは、
薬をもらえない期間が十日間だったから
こういう題名をつけたのかな?
アメリカは日本と違って医療保険は
自分で入んなきゃいけないんでしたっけ。
高額な医療費が払えなくて破産とか、
薬さえ飲めば大丈夫だけど高額なので買えなくて
治るものも治らなくて困るみたいな話を
よく聞きますね。
この映画の主人公も、
保険のプランが変更になって
月に3000ドルを自己負担しなきゃ
薬をもらえなくなっちゃうんすよ。
そんなの無理だと途方にくれるんすけど、
医療ケースワーカーに相談してなるべく早く元のプランに
戻してもらえるように頼んで、
あとは事務ミスを期待して
薬局に通って手続きだけはするんすけど、
IDは無効ですってなって当然受け取れない。
だんだん追い詰められていく主人公。
そういう日々を描いてるんだけど、
変におちゃらけコメディにしてるわけではなく、
かといってシリアス一辺倒というわけでもなく、
ごく自然に毎日を過ごす一人の男の日常を
たんたんと描いてるって感じのトーンです。
HIV患者で薬を飲まないと死の危険があるというところは
すごくシリアスで重い部分ではあるけども
それ以外は普通のどちらかといえば
退屈な日常を過ごしてる普通の人でしかない。
自然。
ちょっとしたユーモアや、ちょっとしたケンカ、
ちょっとした出会い、ちょっとした事件とか、
普通の人の日々でもあるようなことを
普通のトーンで描いてます。
主人公はダニー・グローヴァーのバーの用心棒してるんすけど、
まあ、全然腕っぷしは強くないので
ダニー・グローヴァーの友達だから
雑用として雇ってもらってるみたいな感じだったです。
物書きでもあるのかな?
タイプライターに向かって書けなくて困ってたけど、
作家志望とかですかねえ。
サンフランシスコはアーティストの町だから作家志望かな。
バーでポエトリー・スラムとかいう
詩の朗読会みたいなのをやったりもしてた。
主人公の話とは別に
ダニー・グローヴァーが嫁さんと喧嘩するエピソードと
ルームメイトの女の人のエピソードもあります。
ルームメイトの女の人は
いったいどういう人なのかよくわからなかったけどね。
亡くなった主人公の彼氏の妹らしいけど。
主人公から白いサルのぬいぐるみをプレゼントされて
最初は気味悪がってたけど
だんだんかわいがるようになって
サルのぬいぐるみとの生活を楽しむようになってた。
あれはどういう意味だったんだろ。
死んだ兄の恋人とルームシェアしてるってのも
どういうことなんだろみたいな。
まあ、その死んだ恋人と昔なにがあって
どうだったのかみたいなのは
あんまり詳しくはえがいてなかったので、
よくわかんなかったけど。
よくわかんないというと、
小さな女の子がときどき登場人物たちの前にあらわれて
助言、警告めいたことを言うんすけど
あの子は神の使いか悪魔の使いか、
妖精?なのかなんなのかよくわからない存在だったけど
なんだったんだろ。
普通のトーンで描いてる映画にしては
ここだけちょっと不思議なムードになってましたね。
まあ、そんなこんなで薬がつきるかもという10日間を過ごして
主人公はHIVと一緒に生きていくという覚悟を新たにする。
それまでHIV患者であることを隠して生きてきたんすよ。
昔、お前が話てるそいつは、HIV患者だぞと
背中に十字架を指でなぞられて言われた体験があって
それが呪いのようにいまも自分を縛っていた。
他人と向き合ってるときに
誰かがやってきてこいつはHIV患者だとその人の背中に十字架を
なぞるんじゃないかと恐れてて
自分がHIV患者だということをオープンにはしてなかった。
でも、この10日間でふっきれたというかね。
病気と一緒に心中するのが自分の生き方だとふっきれたら
なんだかすっきりしたみたいな。
なかなかおもしろかったなあ。
病気の悲劇の話じゃなくて
生き方の話だったのがよかったですね。

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