密偵
あらすじは、朝鮮人でありながら日本警察で働くソン・ガンホ。上司の鶴見辰吾からレジスタンスの義烈団の頭目をさぐれといわれて捜査をすすめていく話です。
密偵という題名どおり、誰が密偵なのか、誰を信頼していいのか、わからない疑心暗鬼の中で、だましだまされのゲームが展開していく感じの映画です。
まず映像がよかったです。めちゃめちゃしっかりした映像で、1920年ムードが再現されてました。衣装もいいし街の風景の何かありそうなサスペンスなムードも最高。みんなきっちりとした洋装で決まってる。
ワーナー映画なので予算が潤沢だったのかな?昔が舞台の映画はこれぐらいしっかりとした映像でないと、なかなかムードがでないんすよねえ。
役者もいいです。ソン・ガンホの日本語がかなりうまくてびっくり。他に日本人という設定の役の人が日本語を喋ってるシーンがところどころあるんすけど、そこはなんかあやしい日本語になってました。
橋本っていうやつが出てくるけど、日本語はかなりあやしい発音で、日本人に見えないというね。ソン・ガンホの話す日本語は自然な日本語にかなり近くて相当練習したのかなって思いました。演技力あるんだなあ。
映像よし、役者もよし、話もサスペンスで見やすい。なかなかよかったですね。ソン・ガンホは日本に協力して生きてる。
日本からの密偵としてレジスタンスに近づいていく。義烈団からしたらなんてやつだ、裏切り者がって感じなんすけど、お互いさ、探り合うのに都合がいいからやり取りが続いていく。
その中でソン・ガンホは日本側の密偵だったはずが、義烈団側の密偵というふうになってくるんすよ。日本にへつらってるほうが、生き残りのためにはいいわけだけど、祖国愛に目覚めていくって感じですかね。
そして最後は爆破作戦を成功させる。まあ、日本が悪役の話なので、複雑な思いですが、特別おかしく描いてるわけじゃなかったので、そんなに抵抗なくみれました。
まあ、残酷な拷問シーンとかあって冷酷な日本人って感じでしたけど、悪役描写としてはこれぐらいは普通って感じだったです。
DMM動画:密偵