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『アイズ ワイド シャット(原題:EYES WIDE SHUT)』スタンリー・キューブリック監督が描く夫婦間の嫉妬心のドラマ【映画のネタバレ感想】


アイズ ワイド シャット

スタンリー・キューブリック監督の遺作だっけ。1999年の公開当時に観たと思うんだけど、内容全然覚えてなかったので見直してみました。

無料動画のGYAO!でやってたので観てみるかと。確かこのころは、トム・クルーズとニコール・キッドマンって夫婦でしたよねえ。

ほんとの夫婦が夫婦役で出てるっていうのでも、なんか話題になってたような気がします。あんまり覚えてないけど。

観てみたら、ほとんど内容覚えてなくて初見みたいなものでした。

トム・クルーズが奥さんのニコール・キッドマンが語る性の欲望に嫉妬して、浮気の一つでもして発散したくて夜の街を徘徊する話。

でもなかなか浮気できないのが笑えます。

トム・クルーズは医者です。美しい妻ニコール・キッドマンと幼い一人娘との充実した暮らしをしてるヤンエグ。

トム・クルーズもニコール・キッドマンもすごい若くてびっくりしちゃったなあ。そりゃ20年も前の映画なんだから、若いのが当たり前なんだけどね。

二人は愛し合い、なんの不満もないようなカップルだけど、

招かれたクリスマスパーティーでお互い離れ離れになった時間、どうしていたかで口論になります。

浮気していたんじゃないか、そんなことはない。

トム・クルーズはパーティーの主催者に呼ばれて、ドラッグのやりすぎで意識を失っていた女性の介抱をしていたのを

ニコール・キッドマンは浮気していたのではと疑っていた。

誰にでもそういう気持ちはあるから、あやしい行動はしてほしくないと、ニコール・キッドマンは、自分にも昔、海軍士官の男とどうにかなりたいと思ったことがあるという話をする。

それを聞いたトム・クルーズは、そのことが頭から離れなくなる。

海軍士官とベッドで戯れる妻を想像して悶々としてきます。

嫉妬心に火がついてどうにもこうにもって感じのトム・クルーズ。

ちょっと浮気でもして発散しよかなと、道端で声をかけてきた女の部屋にいって、150ドルで楽しもうと思ったけど、

ニコール・キッドマンから電話がかかってきてそんな気分にならなくて浮気失敗。

このまま帰るのも癪だしと、街を徘徊。

バーでバンド演奏があってそこでピアノを引いてるのが、先日パーティーで再会した医学生時代の知り合いの男で

そいつが怪しげなパーティーで目隠ししてピアノを引くという仕事をやってるのを知る。

すげえパーティーだぞと言われて興味をもったトム・クルーズは無理やり場所と参加者パスワード「フィデリオ」を聞き出してパーティー会場に行くことにします。

ドレスコードがタキシードと仮面なので、知り合いの貸衣装屋を訪ねて調達。

お城のような大邸宅で行われている謎めいたパーティーに潜入することに成功します。

で、ここで浮気できるのかというとできません。

パーティーは謎めいた儀式のようなムードで、そこら中でまぐわってる。トム・クルーズにも女性があてがわれるのだけど、

その女性はトム・クルーズがメンバーでないことをなぜか知っており、このままでは身の危険だからすぐに去れと忠告を繰り返します。

トム・クルーズは深刻さがわからないので、そのまま逃げずにいると、部外者だというのがバレていてみんなの前で仮面をとって裸になれといたぶられる。

万事休す、だが、さきほどの女性がわたしが身代わりになるので、トムを解放してくれと願い、それがうけいれられてトム・クルーズは家に帰ります。

あの怪しげなパーティーはなんだったのか?

気になって後日、ピアニストの男を訪ねるが、すでにホテルをチェックアウト。受付の男の話では、頬に青あざ作って屈強な男につれられて出ていったと。

パーティー会場の屋敷に行ってみると、男が出てきて余計な詮索をするなという警告の手紙を渡される。

自分を助けてくれた女性が誰だったかさぐっていくうちに

新聞で元ミスコン女王、ホテルで麻薬で倒れるという記事を見つけて、

クリスマスパーティーで介抱した女性がそうだったのではと

病院に行くと彼女は死んでいた。

クリスマスパーティーの主催者の男に呼び出されて、もう詮索はやめろと釘をさされます。あのときあの場所におれもいて全部観てたと。

あれはただのパーティーであって、深刻なことではないから気にするなって感じで言われるんだけど、

深刻なことじゃなければ、なぜピアニストは青あざつくっていなくなるのか、助けてくれた彼女が死んだのかとトム・クルーズは取り乱す。

そんで家帰ったら、どこかで落としてなくしたと思っていた仮面と一緒にニコール・キッドマンが寝てて、

それを観たトム・クルーズは泣きながらすべてを嫁さんに告白しようと決心する。

あの仮面は誰が置いたのかな?秘密結社が警告のために置いたのか、ニコール・キッドマンがあなたが変なことしてるのを知ってるわよっていうことで仮面だけとっておいたのか。

トムの話を聞いたニコール・キッドマンは、危険な夜を乗り越えたのよ、今必要なのはお互いの愛を確かめるファックよという。

終わり。

なんか不思議な映画でしたね。20年前見たときもよくわからなかったけど、今回もよくわからない感じでした。

夫婦のお互いの愛への猜疑心、嫉妬心の話ですかねえ。

浮気はしたくても実際にするのは大変だっていう話ですかね。

いやあ、でも面白かったですよ。謎の会員制の秘密パーティーとかわくわくするじゃないですか。

謎めいている。

貸衣装屋の娘リーリー・ソビエスキーもなんだろね、あの何かありそうな雰囲気は。すべてが何かを暗示して、裏の意味があるように見えるムード。

こういうのはけっこう好きなほうなので、楽しめたなあ。

でも一番おもしろいのはトム・クルーズが浮気したくて浮気できそうになるとダメになるっていうところですね。

道で声かけてきた娼婦に会いに後日行ってみると彼女はいなくて、ルームメイトから彼女はHIVポジティブだったときかされて、

関係もたなくてよかったーみたいになるトム・クルーズ。

秘密パーティーに潜入したというのに楽しむこともできず仕舞いのトム・クルーズ。

浮気願望はあるけど、実際に浮気するのは難しいということでしょうか。

あとやたらと医者ですって医者の身分証?を提示して話をきこうとするとこですかな。刑事が警察手帳見せるみたいに

医者の免許見せてるトム・クルーズがなんか滑稽でおかしかった。医者ってそんなに信用力あるもんなのかなあ。

僕医者なんだ、ほら、だからあやしくないよって言われてもなあ。


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