手紙の最初は業績について。当期の損失は国内大型建築工事においての工事損失と一部の国内建築工事において建設資材の価格高騰の影響で工事採算が定価したことが理由という説明と調査委員会を設置して再発防止策を策定するという話です。
次に中期経営計画の話。早期の業績回復を目指すという話。そして6月29日の20期定時株主総会があるので、招集通知を6月7日に発送するから支援の議決権行使をしてほしいというお願いです。
なんだかよくわからない手紙だけど、第20期定時株主総会で会社を支援する議決権行使をしてくれというお願いらしいです。なんだこれ、こんなの初めてだなと思って調べてみたら、なんかシティが三井住友建設の株を買い進めてるみたいですね。
村上ファンドが狙ってきてるから会社は焦ってこんな手紙を株主に送ってるってことなのかあ。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスが買い進めて10%以上保有しているらしい。
保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うことだから、これはそのうち株主提案してくるやつですかね。三井住友建設ってそんなに現金もってたかなあ。村上ファンドは内部留保で現金もってるけど使ってない銘柄を狙ってくるイメージがある。
三井住友建設って業績は悪いし過去の問題も解決してなくて長期化してるし株価も叩き売られて上がる気配なし。最近も赤字決算出してものすごい勢いで株価が下落してました。ボロ株か?っていうぐらい低い株価。それでも600億円ぐらい現金もってるみたいですね。
こういう会社が狙われるんだなあ。問題抱えて業績悪い。株価をあげるための施策なし。事業拡大や新しい投資にキャッシュを使わずに貯め込む。これはダメだ。現金が入った財布が落ちてるみたいなもんだ。
やっぱアクティビストファンドに目をつけられないためには、現金を無駄に手元に貯めこまないようにしないとダメなんでしょうね。日本企業は内部留保が多すぎるって言われるけど、やっぱり日本企業はもう成長しようがないから、現金入ってきても使い道がなくて貯めるしかないのかな。
いやー、三井住友建設もこんな手紙を株主に送る暇あったら増配や自社株買いでもやって常に株価をあげる努力をしたほうがよっぽどいいのでは。まあ問題ばっかりだから無理なのか。
株価が低いと買い進めやすいから、株価を高くするだけで防衛になる。まあ、業績もイマイチ、問題も山積となると株価対策とか言ってられないんだろうけど。
6月29日の株主総会ってなんかあるんですかね。荒れるのかなあ?株価は全然おもしろくないけど、株主総会でなにかおもしろいことが起きるといいですね。