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考察や解説をしても意味がない『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(原題: THE KILLING OF A SACRED DEER)』【映画のネタバレ感想】




こいつはメタファーっていうやつだろか?

心理的な葛藤を映像で見せたらこうなるみたいな?

それとも全部実際に起きてる映像なんだろか?

実際に起きてることだとしたら、

少年はどういう力を使って

子供たちの足の自由を奪い、

食欲をなくして衰弱死するようにしむけることができるのか?

スティーブン・キングみたいな

超能力の話?っていうわけじゃなさそうなので、

これは心理を映像にしてるってとらえたけど、

造り手の意図はどうなんだろね?

よくわかんないすけど。

不穏なムードに包まれた映画だったなあ。

BGMが武満徹みたいなんだよ。

不協和音っていうか、不快な音が流れてて、

普通のシーンに見えるけど、

音で不安なムードをかもしだしてて

これはなにかあるぞと示唆する。

心臓外科医のコリン・ファレル。

その妻のニコール・キッドマン。

子供が二人。

コリン・ファレルはある少年と親しくしている。

腕時計をプレゼントしたり。

この少年とのやりとりは普通なのに

ものすごく不安なムードで描かれてるんすよ。

親しげなのに、よそよそしい冷たい雰囲気もある。

どういう関係なんだろ?って興味ひかれるスタートです。

まあ、それで話がすすんでいくと、

少年がなんかつきまとい、ストーカーっぽくなっていって、

コリン・ファレルの家族に食い込んでいく。

でもコリン・ファレルはあんまり強くやめろと言えない雰囲気です。

徐々にどういう関係なのかわかってきます。

少年の父親の手術をコリン・ファレルがやったらしい。

それも酒を飲んで酔っ払って手術して失敗して死んだらしいです。

少年はこっちは一人死んだんだから、

先生の家族のうち一人死なないと

数があわないよねとかなんとかいって、

コリン・ファレルに誰が犠牲になるか選べという。

先生は死なない。

家族の一人が死ぬって預言者みたいなこと言う少年。

そのとおりに子供たちが倒れて具合が悪くなっていく。

足が動かなくなって、食欲がなくて衰弱していく。

病院で検査しても悪いとこはない、心理的な問題だと言われて

なすすべなしで、どんどん状態は悪くなっていく。

うん?

これは少年が呪いかなんかをかけたのかなって思って、

そういう超自然的なホラーなんだなって思ったんすけど、

どうなんですかね。

少年がサイキックや呪術師というわけではなく、

ただたんに心理的にコリン・ファレルを圧迫していったから

ああいう現象が引き起こされたっていうことなんすかね。

コリン・ファレルは潜在意識下では、

どえらいことをしてしまったと後ろめたさでいっぱい。

そこを刺激するように少年は行動して

コリン・ファレルはどんどんおいつめられていく。

その不安な雰囲気が子供たちに伝播して、足が動かなくなったり

目から血を流したりしたっていうことなんすかね。

黒沢清の「CURE」の萩原聖人みたいな感じってこと?

まあ、確かに人の心理は

肉体に想像もつかない影響を及ぼすからなあ。

それともすべては心象風景を映像にしたイメージ映像なのか……。

それで、コリン・ファレルはぶちぎれて

少年を監禁して、ぶっ叩いて子供たちをなおせっていうんだけど、

少年はなんもしない。

子供たちはますます悪くなる。

ニコール・キッドマンが逃しちゃう。

なんてことすんだってコリン・ファレルは怒るんだけど、

結局、少年の言ったとおりにするしかなくて、

家族のうち誰を死なせるかを吟味しだす。

子供のうちどっちが優秀かとか

学校の先生に聞きに行ったりとかします。

ニコール・キッドマンは、わたしたちがいればまた子供をつくれるから、

死なせるのは子供のどっちかねみたいなこと言います。

コリン・ファレルはうーん、決められないなあってことで、

子供と妻に袋かぶせて座らせて、自分はその中心に立つ。

ショットガン持って自分も袋をかぶってぐるぐるまわって

ころよいところで発砲するという運任せ方式を採用する。

そして子供に命中。

子供が一人死んで

これで少年に後ろめたさを感じなくなったコリン・ファレル。

最後はオープニングで少年と会っていた定食屋で

少年とコリン・ファレルと生き残ったニコール・キッドマンと娘が

顔を合わせるというシーンになっています。

少年とコリン・ファレルのあいだに特別なつながりが

もはやないみたいな感じの微妙な空気が流れる。

お互い一人ずつ死んだんだから、

これでおあいこだなみたいなことですかね?

うーん、謎だ。

コリン・ファレルのヒゲがボーボーだったのが印象に残ったなあ。

毛になんかこだわりあるのかな。

コリン・ファレルのヒゲがボーボー。

息子は散髪しろといわれても髪を切らずに長髪に

姉のブラシを借りて入念にブラッシング。

少年は脇毛生えてる?ってきかれて脇毛を見せる。

毛になんか意味あるのかな?って思っちゃうぐらい、

すべてなにか意味ありげに見える映画だった。

意味ありげなムードがいいですよね。

実際になにか意味があるかどうかではなく、

なにかありそうだっていう雰囲気が重要なんだ。

こういう映画は考察とか解説とかしても

意味ないんじゃないのかな。


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