なぜかというと親がそうやって食べていたから。そういうものだと思ってお茶をかけて食べていたのだけど、大人になって一人で暮らしはじめて、お茶漬けでもさらさら食べるかと思ってふとパッケージの説明をよく見たらお湯って書いてあって驚いたものです。
えー、お湯をかけるものなんだみたいな。今まで食べていたのは、ノーマルな永谷園茶づけではなくて、変型バージョンのお茶漬けだったんだという衝撃。お茶漬けって言ってるんだから、お茶でしょ?とまったく疑いなく思っていた。
こういうことってけっこうあるんですよね。親がやってるからそれが普通だと思ってるけど、実際は自分ちだけの特殊なルールだったということ。家事全般や食事の作法全般でその家だけの特殊なやり方っていうのがけっこうあったりしますね。
それが大人になって親元を離れてから気がつく。下手したら気がついてないことも多い。常識ってなんだねみたいな。普通ってなんだねみたいな。みんな普通と思ってる、常識だと思ってることがそれぞれでかなり違うものなんだと気がつく。
永谷園のお茶漬けのもとはやっぱりお湯で食べたほうがおいしいのかな?永谷園のサイトにはお湯で食べてくれと書いてありました。その理由は、抹茶が入っているので熱いお湯で食べると抹茶の風味が際立つからだとのことです。
素に抹茶が入ってるからお湯でいいっていうことなんだ。お茶をかけるとお茶風味がトゥーマッチになっちゃうのかもしれないですね。
これからは永谷園流おいしい食べ方で熱いお湯をたっぷりかけていただこうかな?でもさ、いつもの癖でうっかりお茶をかけて食べちゃうんだよねえ。手癖で。
食べてるときに、あ、そうだ、お湯をかけるんだったってなる。お茶かけちゃったよ、まあ、次はお湯で食べようと思って、そしてまた忘れてお茶で食べて、はっ!お湯をかけるんだったってなって、また今度でって、ずっとお茶かけムーブのループから脱出できない。
いやー、子供のころからの刷り込みって怖いですね。なかなか矯正できない。