いやー、普通にこれうまくいかないだろっていう匂いがぷんぷんする。というかうまくいく要素がひとつもないなみたいな。なんでボクシングのプロモーターをやろうと思ったのかもよくわからない。
ボクサーの傷害事件で被害者の弁護をやったことがきっかけで、相手のボクサーのパトロンが気に入らないやつだったから、嫌がらせのつもりもあったのかな?それにしてもなぜいきなりプロモーターなんてやろうと夢中になったのか理由がよくわかりません。
別にボクシングが好きというわけでもなく、興行の経験があるわけでもなく、資金もあるわけでもなく、なんもない。あるのは調子のいいこという口先だけ。口先だけのその場しのぎでどうにかなるみたいな起業スタート。
問題だらけ。というか問題しかない。借金を申し込んでるやつの嫁と浮気してるし。道端でやるようなゲスい仲。もめてる相手の兄貴を雇ったりしてるし。こんな適当でうまくいくはずないとはいうものの、形にだけはなっていく。口先がうまいからその場しのぎでなんか先に話を進めてしまう。
結局、最後うまくいかなくて銃で撃たれたりするんだけど、救急車で運ばれながら次は健康料理の逆でこってりした料理だす店やろうとか次の儲け話のアイデアをべらべらしゃべり倒すロバート・デ・ニーロ。ボクシングのプロモーターなんて、俺どうかしてたんだ。
こりゃ全然こりてないや。だめだこりゃって感じです。まあ、でもみんなこうなのかもしれないですね。いつかは大物の仲間入りしてやるぞって思ってる。でも着実な方法とか、じっくりやるとかじゃなくて、一攫千金的に一発大勝負やってうまくやってやるぞってね。
そういう男に惚れちゃう女性もいる。この映画の浮気相手の人なんかデ・ニーロに騙されてお店がぱあになったのに、それでもデ・ニーロのことが好きなんだもんなあ。束縛亭主との安定した暮らしより、口先だけの詐欺師男との暮らしのほうが魅力的ってことなのか。