慈悲の心など戦場ではいらない、他人は味方か敵しかいない、ためらわず敵をやれという教育をほどこし作られた精鋭部隊の軍人たち。この育成プログラムは年月を重ね第6期の兵士を育成するまでになっていた。
カート・ラッセルは第1期生です。数々の戦場で戦い経験を積んだ古参兵。なんかテストで古参兵と最新の兵士がどちらが優れているか対戦することになって、最新の兵士に古参兵たちはやられてしまう。
新兵士の上官は、経験を積んだとしても老いぼれ兵士にようはないと古参兵を時代遅れ扱いです。古参兵たちの上官ゲイリー・ビューシイは古参兵たちのほうが経験豊富なので優秀な兵士だっていうスタンス。
それでデモ対戦で死んだと思われたカート・ラッセルたちは廃棄処分になってゴミ捨て惑星に捨てられる。死んだと思ったカート・ラッセルは死んでなかった。ゴミ惑星には誰もいないと思われていたけど、そこには住んでいる人たちがいて、カート・ラッセルを助ける。
カート・ラッセルは軍隊から捨てられ、軍隊以外の世界をまったくしらない男。ゴミ惑星の住人たちとどう交流していいのかわかりません。何がどうなのか、なんなのかよくわからない、普通のことがまったくよくわからないといったふうな、カート・ラッセルの微妙な表情。
これがずっと続きます。だからあんまりおもしろくないんですよね。徐々に人間性を取り戻すという感じではない。最初から最後まで表情は記憶喪失の子供みたいなポカンとした表情なんです。
まあ、知り合った子供と心を通じ合って最後は、自分の息子みたいになってましたけどね。なんかもっと劇的に変化する話かなと思ったんだけど、全然ドラマチックさに欠けてたなあ。古参兵側の上官ゲイリー・ビューシイがもっとカート・ラッセルとからんでどうにかなる展開もあるのかと期待したけどそういうのもない。
SF的な描写はけっこうおもしろいんだけどね。人間ドラマのほうが全然なのがなあ。
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