こんなんだったけみたいな。ちょっとがっかりだったなあ。ロバート・デ・ニーロ主演!ってデカデカでてるけど、デ・ニーロは主役っていう感じじゃなかったです。後半出てこなくなるしね。
ロバート・デ・ニーロはNYの名物刑事の役。TV番組をうまく利用して数々の事件で犯人を逮捕している名刑事。エドワード・バーンズは消防署の捜査官。なんかよくわからん職業だけど、放火とか事件性のある火事を捜査する捜査官みたいな感じなのかな。
そんな二人が捜査する事件は、東欧から入国してきたいかれた二人組がおこした殺人と放火です。この二人の狂犬ぶりがなかなか楽しいです。旅行気分でアメリカに入国して、軽い感じで殺人です。何しにきたんだこの二人?って感じです。
もともとの目的は、仲間に分け前を請求するためだったらしいのだが、金はない、俺は配管工やって働いてる、お前も配管工紹介してやるから働けよって言われてブチギレてあっさりと殺人です。
おれはアメリカにわざわざ配管工やりに来たんじゃねえぞっていうね。それでカッとなって即殺して火つけて燃やして隠蔽するんだけど、エドワード・バーンズやロバート・デ・ニーロは火事で死んだんじゃないとすぐにわかって本格的に捜査が始まる。
そんで二人組の一人が、映画監督気取りで万引したハンディビデオで一部始終を撮影してるんですよ。カット、最高の映像が撮れたとか言ってんの。警察に追われるのも、撮影してる。なにがなんだかなおかしな二人組です。
仲間から分前をぶんどれると期待していたがそれは空振り。殺人と放火で警察から追われる。じゃあ、有名になって事件のことを出版したり映画化したりする権利を売って大金持ちになろうと考える二人組。
アメリカじゃ犯罪者に大金を払うんだってなあ、アメリカじゃ精神異常ってことになれば無罪だってことでノリノリで異常なことをやる二人組。なんかよくわからんやつらだなあ。この二人がこの映画の主役なのかもしれないね。
役者の格としてロバート・デ・ニーロが一番上だからデ・ニーロが主役みたいになってるけど、役割的には主役じゃないんすよねえ。後半デ・ニーロが退場してから、エドワード・バーンズがあとを引き継ぐけど、そっからなんかほんと安っぽい展開になるんすよ。
見せ方の問題なんだけど、もうちょっとなんか最後のドタバタとかうまく見せてほしいところですよねえ。なんか映画が始まって進んでいくごとにいまいち度があがっていく。だから見たのを覚えてなかったんだな。
なんか見たことあるなと思ったらシャーリーズ・セロンがデートクラブの社長役でちょっと出てきたり、ヴェラ・ファーミガがちょっと出てきたりとキャストはけっこういいんだけどね。
おもしろかったのは、やっぱロバート・デ・ニーロが椅子にテープで縛り付けられたままで格闘戦になるシーンかな。椅子にくくりつけられたデ・ニーロが椅子をうまく使って二人組に反撃。
おお、つえー。椅子攻撃。でも見た目はかなり間抜け。それで落ちてる銃を拾って椅子に縛り付けられたまま後ろ手で銃を発射するデ・ニーロ。お辞儀して尻を敵に向けて乱射。その姿がめっちゃ滑稽でなんか笑えてしまう。頭のおかしな二人組みに監禁されて殺されそうなシリアスで緊迫感あるシーンなのに笑えてしまう。
椅子と一体化したデ・ニーロが銃を乱射しまくって二人を倒すのかと思いきややられちゃうんすよ。あー、やっぱだめだったかあみたいな。椅子に縛り付けられたまま暴れまくるデ・ニーロと、指輪を用意してプロポーズの練習を鏡の前でするデ・ニーロは楽しめる映画でした。
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