製造はシマヤ。原材料は食塩、糖類、風味原料、そうだかつおぶし粉末、こんぶ粉末。鰹節に昆布をプラスしてるだしの素。味噌汁4人分で4g、うどんそばつゆ4人分で8gが目安みたいですね。一人分だと1gとか2gでいいんだなあ。
袋をオープンしてみると、うん、かつおだしだねっていう香りがします。顆粒タイプなので、まあまあ溶けやすいです。水だと溶けにくいけどね。これで年越しそばのそばつゆの準備は万端です。この粉と醤油とかを適当に混ぜて沸かせばなんとかなるでしょう。
だしの素は、以前業務スーパーで買ったこんぶだしがあったんですよ。残り少なくなってたけどまだ1ヶ月ぐらいはもつ量があったんだけど、悲劇がおきて全部ダメになってしまった。
袋入りタイプは、残りが少なくなってくると取り出しづらいので、小さい容器に入れ替えて棚に置いておいたんすよ。それが隣の食器を取り出すときに、手に引っ掛けちゃって床に落としてしまった。
床に落ちた衝撃で容器の蓋があいて、昆布だしがすべて床にぶちまかれてしまったのです。残り少ないとはいえ顆粒なので相当景気よく広範囲にぶちまかれてしまった。もったいないけど、雑巾で全部ふきとり掃除しました。
意外なことに、昆布だしを床に落としてしまってもなんとも感じなかった。以前の自分なら、そうとう落ち込んでたし、バカなことしたなとイラツイたと思うんすけど、なんにも感じなかった。あ、落ちた、捨てなきゃ、ってたんたんと雑巾でふいて雑巾を洗ってまた床をふいて洗ってと繰り返してました。
なんか年取るとだめですね。手先の感覚がいい加減になる。物を掴み損なったり、目測をあやまってぶつけたり、そういうのが増えてきます。寒さで体が縮こまってるのもあるかなあ。体が鈍くなってるのと同じで感情も鈍い。
失敗してもヘラヘラ。いやヘラヘラじゃないな、無かな。いいことあってもさほど嬉しくない。そんな感じになってきた。若いときは小さな出来事でも一喜一憂してた。それが何も感じないとはね。こうやって人間は体も精神もだめになっていくのか。
床にこんぶだしをぶちまけて実感した老化。年の瀬に知る己の衰え。なんだかわびしいね。寒さがそうさせるのか。かつおだしでなにかあったかいものを作って、冷え切った体と心をあたためよう。