監督がギレルモ・デル・トロなんだ。今じゃ大監督だけど、まだこの頃はそんな大物じゃないですね。なんか変わったクリーチャーが出てくる映画専門監督みたいな。ちょっとキワモノ的な感じがする時期の作品だなあ。
今回もクリーチャー出てきます。それも完成度の低いやつ。なんなんだろあれ。もうちょっと造形をどうにかできなかったんすかね。下顎がプレデターみたいにぱっくり開くだけ。モンスターとしてのシェイプがいまいちすぎる。
デザインがしょぼいのと同レベルでお話もしょぼいような気がしました。見せ方があんまうまくないからなのかなあ。あんま面白くなかったです。アクションがぶつ切り状態に並べてあるだけって感じでドラマの部分に良さがないです。
1作目の続きで始まります。1作目の最後ってどうだったか全然覚えてなくても大丈夫。冒頭にダイジェストでこういうことがあったというのを見せてくれます。ああ、そんなことあったっけみたいな。
相棒のおじいさんがバンパイアに攫われてしまって、彼を探してウェズリー・スナイプスがヴァンパイア刈りに精を出す。そしてついに相棒を探し当てたがなんかカプセルにはいってんすよ。バンパイアにされたらしいのだが、なぜわざわざカプセル保存されていたのかよくわからない。
説明あったかもしれないけど適当に見てたので事情はよくわかりません。まあ、よくわかってなくても問題なかったけど。そしてなんかの薬を相棒に打つウェズリー・スナイプス。これで人間に戻ってなかったら陽の光で死ぬぞってな。
そしてかんたんに人間に戻る相棒。そんな便利な薬あったんだみたいな。まあそんで相棒が戻ってきたということで今回の話がスタートです。
バンパイア側からウェズリー・スナイプスに接触してくる。吸血鬼を襲う新たな吸血鬼が現れた。そいつと戦うために一時休戦して共闘しようという提案です。その新しい敵は吸血鬼を襲い尽くしたら次は人間に手を出すぞと言われて、ウェズリー・スナイプスは共闘を承諾。
ウェズリー・スナイプスを倒すために訓練されたバンパイアのチームを率いて新種の吸血鬼刈りに出動するってわけ。基本的にアクションアクションです。移動してアクション。また場所かえてアクションみたいな話のすすみ方です。
会話のシーンとか、アクションのないドラマシーンがほとんどなくて薄い。だからアクションシーンもそれほど感情移入して見れないです。なんかただ暴れてるなあぐらいにしか感じない。
アクションは空手とプロレス。ブレンバスターとかでてくるのがおもしろかった。最終決戦はもろにプロレスでおもしろかった。ハンマーパンチ!とかエルボーで思いっきり殴るとか、吸血鬼がプロレスしてるのがおもしろい。ウェズリー・スナイプスも体格がいいから、レスラーに見えてくるよ。
あああと印象に残ったのは、ドニー・イェンが出演しているとこ。チームの一員でドニー・イェンがいたんですよ。なんかめちゃめちゃ浮いてたけどね。胸当てに「雪」とか書いてなかったかな。少しだけアクションで見せ場あったけどとくに重要な役ではなかったです。
話のオチとしては、新種のヴァンパイアは実はヴァンパイアの王様が遺伝子組み換え実験で陽の光を克服した吸血鬼を作ろうとして失敗した結果生まれたやつだったというオチ。失敗作の息子が邪魔だったので、ウェズリー・スナイプスを利用して退治しようとしたってわけ。
その企みはウェズリー・スナイプスはうすうすお見通しで、裏切り者が誰かも知ってて話にのって、新種の吸血鬼も吸血鬼も両方退治で一挙両得だねみたいな。デイウォーカーは強い!
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