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IPO(新規公開株)投資って儲かるらしいときいて買ってみたら大損した。【Finatextホールディングス (4419)】



IPO投資が儲かったのは遠い昔の話なのか?

IPOって手っ取り早く儲かるらしいと聞いてとりあえずいくつか証券会社の口座ひらいて片っ端から申し込みしてみました。なかなか当たりません。今年はもうだめかと思ってたら100株当選している!やったあと購入申し込みしました。

IPO初当選銘柄は「Finatextホールディングス (4419)」。公募価格1290円。フィンテック企業らしいです。今どき流行りのフィンテック、DXだから初値はあがるんじゃないかと期待して上場当日をむかえました。

いきなり売り気配で値段つかず。売り気配ということは買いより売りが多いってことで、初値が公募価格割れするのは確定。なんだこりゃって思ってがっくり。買い7万株にたいして売りが221万株って笑っちゃったなあ。そしたらどんどん値が下がっていって公募割れで初値990円。

1193円にシンジゲートカバーという誠意買いっていうやつがあったらしいんだけど、そんなもの関係ないねと簡単にぶち抜いて下がっていった。誠意っていったいなにかね?

それで終わらずもっと下がって初日の終値はストップ安の840円という結果に。公募価格は1290円。1日でマイナス45000円。IPOって儲かるってきいたけど……と呆然。上場初日でストップ安とかあるんですねえ。

ふだん100円とか200円をけちってどうしようかと悩んで生活してるし、ポイントが1ポイントつくとかつかないとかで得した損したとか言ってるのに、ほんの半日やそこらで4万5千円マイナス。株は恐ろしいです。

正月の餅代でもでればいいなと思ってIPOに応募したのだけど、餅どころじゃない。

よくよく調べてみたら、公募価格割れする可能性が高い案件だった。当たり数が多い案件だったらしいです。当たりやすいIPOは値が上がりにくいらしいです。吸収金額が10億円以下で当選株数が少ないものは高確率で初値が公募価格を上回るということらしいのです。

どこの世界も需給で価格が釣り上がるのは同じなんだなあ。物が少なくて買いたい人が多いと値が上がる。物が多くて売りたい人が多いと値が下がる。フィナテキストは公募価格が業績にたいして割高。公開規模が200億円以上と大規模。上場日に他6社が上場で資金が分散される。初値が上がらない条件が揃い踏み。

こりゃだめだこりゃ。

当選して喜んでたけど、自分のところにまわってくるということは、どういうことかというね。初値が上昇しやすいIPOは当たらないということなのです。プラチナチケットはお得意さんのとこにしかまわってこない。

証券会社に数億円預けて、頻繁に売買して手数料をおとすような上客でもなんでもない人には、そういう初値があがる条件が整ってる株はまわってこない。

機械的に抽選して割当される証券会社で申し込んでも、当選数が少ないので当たる確率は低い。宝くじに当たるレベル。

ということはだね、初値が2倍とかなるような見込みのあるIPOには当たらない。当たらないから儲からない。当たるのは当選者が多い初値が公募割れする確率が多いもの。

当選する可能性があるのは、当選株数が多い初値の上昇が見込めない案件だけなのです。IPOとりあえず申し込みだけしとこうっていうレベルの人には、カスしかまわってこないという図式。これじゃあ儲かりようがない。

IPOが儲かるっていうのは、自分が当たらない案件は儲かる。当たるような案件は儲からないっていう話なんだな。過去のIPOのリストを見るとすごい初値をつける銘柄があるから儲かるような気がする錯覚だね。

なんでもかんでもIPOなら儲かったのは、昔の話のようです。申し込まないと当たらない。でも、自分のような弱小顧客が当選する案件は、高確率でスカ。IPOでも案件を調べて小型の案件で当選株数が少なくて人気のあるテーマのものにだけ申し込むようにしないとダメなんだなあ。

まあ、それじゃあずっと当たらないと思うけど、IPOの購入権利を得ることが目的じゃなくて、初値が公募価格を上回るゲインがほしいんだから選別はしなきゃだめですね。なんでも経験だよというけれど、勉強代にしては高くついたなあ。なんせ公募割れでストップ安ですからね。そんなのあるんだみたいな。

12月は上場する会社が集中してて1日に3社とか4社とかの日もあったのも初値が上がらない要因だったみたいです。12月は33社が上場だとか。おかしくないか?こんなの資金が分散してしまう。フィナテキストが上場した日は7社上場とかどうかしてる。12月はほんとIPOラッシュだった。

なんでこんなに集中してんだろ。証券会社も日にちをずらすとか上場スケジュールを調整とかすればいいのになあ。東証がスケジュールの調整とかしないのかな。

うーん、IPOもかんたんに儲かるような時代じゃないんだなあ。でも初値が公募の2倍とかなってる銘柄もあるから簡単に儲かりそうな気がしちゃうね。まあ、そういう案件は当選しないので絵に描いた餅なんだけど。

これにこりずに2022年もIPOにせっせと申し込みしてみようかな。当たらない注文をせっせと出すむなしさ。それに地味に注文出すの忘れちゃうのどうにかならないかな。需要申告して価格が決定したあとまた購入申込みしなきゃならないけど、これ時期が離れてるから忘れちゃうことが多い。

まあ、簡単に儲ける方法なんてないんだなあ。こまめにやらなきゃどうにもならない。

2021年はアメリカ株がもてはやされる年だったですね。米国株、S&P500、ナスダックそこらへん買って寝てたらよかった相場。去年の自分に教えてあげたいよ。S&P500の投信かETF買って寝とけって。2022年はどんな相場になるのかな。まだ米国株がアゲアゲで上げ続けるのか、それとも失速するのか。

日本株はどっちにしろ上がったり下がったりなので難しいですね。疲れるなあ。投資ってほんと骨折り損のくたびれ儲けだ。お疲れさまでした。

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