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『鏡の女たち』【映画のあらすじとネタバレ感想】



鏡の女たち [ 岡田茉莉子 ]

行方知れずの娘らしき人物が見つかったが彼女はほんとうに娘なのかという話が、いつしか生まれのルーツをたどる話になり、広島での原爆体験のことが主題になっていく。

吉田喜重監督の凝った映像作りが楽しめたなあ。話は結論はでない。映像がいかにも芸術してるんだよなあ。音楽もピアノの不穏なアルペジオと、ストリングスの不協和音。

3人の女がでてくるんだけど、その3人の写し方とかほんとアートしてるんですよ。横から3人それぞれかぶらないように並んでるショットとか。こういう撮り方の元祖が吉田喜重とか実相寺昭雄とかそのへんの人たちなんでしょうね。

後世に多大な影響を与えたんだろなあみたいな。映像と音楽を楽しむだけで満足しました。

話のほうもミステリアスなムードがあってよかった。結論とかないんすけどね。岡田茉莉子のところに役所から連絡がくる。失踪していた娘さんが見つかったらしいと。

娘の名前の母子手帳をもっていた田中好子は、誘拐容疑で警察につかまっていた。11日になると公園で遊ぶ他人の幼児を連れ出して、その後家まで送り届けるということを繰り返していた。

しかも田中好子は記憶喪失で自分が誰かもよくわかってない。昼はスーパーのレジ、西岡徳馬の愛人やって暮らしてる。

岡田茉莉子は田中好子は娘に違いない、そうであってほしいという感じ。孫の一色紗英がアメリカから帰ってきて田中好子と会ってみるんだけど、一色紗英は母親の記憶がほとんどないのでほんとうに母親なのかどうかわからない。

3人の女たちがやりとりするうちに、彼女たちは広島へといざなわれる。まあ、そんな感じです。どんな感じなんだって感じなんだけど。

岡田茉莉子の夫は原爆症かなんかでなくなってるんだっけ。雰囲気に浸ってて内容をよく考えながら見てなかったのでよくわからなかったんだけど、たしかそうだったような。

被爆の後遺症が子供にも遺伝するのではと恐れていた。それがもとで娘との関係が壊れて娘は失踪したんじゃなかったかな。壊れた関係の象徴として、割れた鏡がでてくる。




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