日本にはこういう地域まるごと老人ホームになってるような場所ってありましたっけ?あんまなじみないけど、アメリカじゃあこういうサービス普通なんでしょうか。お金持ち相手の商売も日本と米国じゃ桁が違うんだろね。
出演はモーガン・フリーマンとトミー・リー・ジョーンズとレネ・ルッソ。みんな高齢でガツガツしてないです。演技も映像も省エネ撮影で簡素。なんだろ、この余生を適当に楽しんでるような雰囲気は。
三人ともリゾートで休暇中みたいな脱力演技で、全然映画に見えないのが笑える。
いや、そういう設定と舞台の映画なので、自然な演技ができているといえるんだけどね。3人とも数々の映画に出演して、知名度もあって名作といわれる作品も多い俳優ですけど、やっぱ高齢になるとこういう軽めのどうでもいい映画に出演するようになるんですね。
もう何歳なんだろ。かなり高齢だと思うけど引退とかしないんだなあ。年取っても映画に出て元気なとこ見せるのはいいんだけど、もうちょっと出演作を選んでほしい。話がどうにも適当すぎる。モーガン・フリーマンってこういうちょっと肩の力抜けたコメディ要素のある余生を楽しむ系の映画によくでてるイメージあるなあ。
筋は2つあります。施設のボスとして君臨するモーガン・フリーマンだが、そこに新入りのトミー・リー・ジョーンズが入所してきてボスの座が危うくなって二人が争うっていう筋がひとつ。
もうひとつが、モーガン・フリーマンの命が狙われてゴルフバッグに毒蛇をいれられたり、カートが爆発したりっていう話です。
過去の犯罪がらみでモーガン・フリーマンに恨みをもつマフィアの女の指示で施設に殺し屋が放たれて命が狙われるみたいな話。
そこに施設の監査のためにやってきたレネ・ルッソもからんできてみたいな。3人と2つの筋が適当にからんで、適当な結末をむかえておしまいっていう映画。ゆるすぎるなあ。
モーガン・フリーマンとトミー・リー・ジョーンズの友情バディものとしても薄い。命を狙われるアクションとしても薄い。なんでこんなに薄く仕上がってしまったんだろう。
監督はロン・シェルトン。監督も70歳超えてるんだ。キャストも監督もみんな高齢者。映画の内容も高級老人ホームを舞台にした高齢者たちの話。若者が主要キャストにいないのが問題だろうか。
多様性がないから、緊張状態が生まれなくてのっぺりと平坦な映画に見えちゃうのかも。
こういう高齢者が集まって元気にやる系の映画はけっこうあるけど、いまいちなものばっかりなのは、そういうわけか。
登場人物の年齢の多様性って重要かもしれないですね。男女比率や人種比率に気を使って映画作りするっていう話はよく聞くけど、それよりも年齢比率のほうが、ドラマを作る上で重要かもしれない。
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