スキップしてメイン コンテンツに移動

『スターダスト(原題:Stardust)』【映画のあらすじとネタバレ感想】


デヴィッド・ボウイのブレイク前夜を描いた伝記映画。デヴィッド・ボウイってデビュー当初はフォーク歌手みたいな感じで全然売れてなかったみたいですね。2枚目のアルバム「スペイス・オディティ」がヒットしたけど、まだワールドワイドな知名度や人気はなくてイギリスの新人アーティストの一人でしかなかった。

映画はそこからスタートして「ジギー・スターダスト」で人気が出るまでの間を描いてます。惨めなどさ回りの様子を描いてます。きらびやかなグラムロック時代の前の話だから、すごく地味で暗くて惨めです。こんなボウイ見たくないよ~みたいな。

デヴィッド・ボウイはリアルタイムでは聞いてなかったですね。大人になってから、CMとか映画とかにボウイの曲がやたら使われてたりして、それで知って聞いたって感じです。あと大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」ですね。

坂本龍一とのハグキスシーンの衝撃。デヴィッド・ボウイのイメージってとにかくかっこいいやつって感じ。音楽性どうこうというより、やたらハンサムだなあみたいな。

やってる音楽は時代によっていろいろですよね。最初はフォーク。次はグラムロック。ニューウェイブとかロックバンドとかもやってたのかな。ボウイといえばこれだというのがない。

この映画は自分自身のアイデンティティを模索して苦しむボウイが描かれます。いったいオレは何者なのか?この問いの答えをさがして迷う若者が描かれる。

3枚目のアルバム「世界を売った男」をリリースしたデヴィッド・ボウイ。アメリカでプロモーションのための宣伝ツアーに出る。オレもいよいよ世界的スターだなと意気揚々と渡米するのだが、現実は過酷。

アメリカではまったく知られていない。レコード会社の人間とボロ車飛ばして、セールスマンの集会や場末のバーや地方のラジオ局をめぐる。ボウイの歌を真剣に聞く人間はいない。音楽誌の記者のインタビューでもボウイは奇妙なパントマイムを披露するなどして奇異な男だと思われるだけだった。

このときのボウイのファッションが半分女装みたいな感じなんすよねえ。ヒールのある靴でドレスみたいなの着てて、暗い歌詞のフォーキーな弾き語りをやるボウイ。まったく人気がでそうにありません。

そんな惨めなドサ回りと並行してボウイの自分探しに苦しむ様子も描かれます。兄貴のことがたびたび出てくる。統合失調症かなんかになってる兄がいて、ボウイは自分もこうなってしまうんじゃないかという不安に苛まれる。

精神に異常をきたす血筋なんじゃないかという不安に押しつぶされそうになる。自分というものに自信がもてない。自分を出すことに恐怖を感じている。アーティストとして致命的な欠点ですよね。自分を歌や曲や歌詞で表現するのがミュージシャンなのに、自分がわからない、自分を出すのができないって。

とにかく悩む。悩んで悩んで最終的にたどり着いたのが、誰かを演じるという方法。なんか兄貴がそういう療法を受けてるのを見て、そうだ、自分が何者なのかわからないのであれば、自分で誰かを演じればよいのだということで、ジギー・スターダスト爆誕です。

異星からやってきたロックスター、ジギー・スターダストを演じることでボウイはアーティストとしての自信を取り戻し、スターになった。終。

まあ、とにかく暗い映画だった。自分探しに苦しむ様子を最初から最後までこれでもかとやるから、暗い気持ちになっちゃいましたね。最後にジギーになってめでたしめでたしという気分にはならない。

ボウイがジギー・スターダストをずっとやるわけではなく、その後もアイデンティティの模索をずっとやり続けて、スタイルをいろいろと変化させていったというのを知ってるから。ここで終わってないのを知っているから。

まあ、自分探しなんてやるもんじゃないなあ、普通の人は。アーティストは逆に自分探しをやり続けなきゃいけないのか。


このブログの人気の投稿

『君と空と米と』をコーナンで買って食べてみたんだ【複数原料米・伊藤忠食糧】

ホームセンターのコーナンで売っていたお米を買って食べてみました。その名も「君と空と米と」です。ポエム米。5キロで税込1490円でした。販売者は伊藤忠食糧株式会社。複数原料米、国内産10割。

ロピアで『純粋 はちみつ』を買ってみた【500g・税別299円・ロピアオリジナル】

ロープライスのユートピア、ロピアでオトクなPB探してます。なんかあんまりPBってないみたいですね。いや、あるのか。でもブランド名を統一してないから、どれがPBなのかよくわからないのかも。ロピアオリジナルの決まったブランド名ってありましたっけ?

ドン・キホーテで『アシストバルール バタークッキー』を買って食べたんだ【税別80円・WHITE CASTLE】

ドン・キホーテで売っていた安い海外クッキーを買って食べてみたんだ。「アシストバルール バタークッキー」が税別80円でした。いやー、安いですね。昨今の食品値上げの中では安さが際立つ価格。ついつい手が伸びる。

ラ・ムーの『全粒粉入り食パン』は食物繊維が豊富な全粒粉を使用した小麦がおいしい食パンだ【Dブレッド】

ラ・ムーで食パンを買ってみました。今回は全粒粉の食パンです。「全粒粉入り食パン 6枚切」が税別98円でした。大黒天物産製造。D-PRICEではなく、D Breadと表記されています。パンはDブレッドなんだ。

ロピアで『湯ごね食パン』が売っていたので買って食べたんだ【巽製粉フローベル事業部】

いつもは格安の食パンを買うのだけど、たまにはちょっといいパンでも買うかと思ってロピアでみかけた「湯ごね食パン」を買ってみました。1.5斤サイズで税別189円でした。製造者は巽製粉株式会社フローベル事業部。