テレビ版を見てる人向けの作りになってると思ったなあ。まあ、細かい設定は全然おぼえてなくて忘れてたんだけどね。SFによくある全知全能の装置が人間を選別できる世界の話じゃなかったですっけ。人の犯罪係数みたいなのを測定できて、潜在的犯罪者を選別できる。
それで犯罪数値が高いやつは処刑っていう世界じゃなかったかな。主人公はその執行をする役所につとめてる女の子で、犯罪係数オーバーの犯罪者を手下にして、犯罪者を取り締まってる。そういう話だったような。
今回は、このシステムを内戦が続く外国に輸出してるっていう話。輸出先の国にかつての部下がいてテロリストたちを先導してる疑惑がもちあがり、主人公がその国へ行って捜査するうちに、システムを正しく使っているのか疑惑も発生してという展開。
政治的な話。個人的な感情の話。SF的なシステムの話。それらをミリタリーアクションでつなげて見せてくれるって感じです。なんか違和感がけっこう多かったけどね。
変な英語をしゃべるんすよ。わざわざ翻訳機能を作動させる描写をいれてるんだけど、その変な発音の英語のシーンいる?って思った。声優の人は英語ネイティブじゃないだろうに。英語のシーンは別に外国人の声優使ったらよかったのに。
あと小道具のデザイン。銃がどうもこの世界観のなかで浮きすぎてるような。車とか都市とか部屋のインテリアとか、ミリタリー関係のものとかは、そんなに未来未来してない。なのに執行官がもってる銃だけがおもちゃみたいなデザインなんすよ。
なんか違和感だなあ。もうちょっとかっこいい銃のデザインなかったのかな。あとはなんですかね。違和感といえば、あいつ強すぎじゃないか。主人公が追いかけてる元部下。改造人間かなんかなのかな。
ボコボコになっても、気絶しまくっても、気合でうおおおおおってやりきっちゃう。手足をメカにしてパワーアップしてる傭兵とタイマン勝負になるんだけど、勝っちゃう。拷問でボコボコにされて立ってるのもやっとぐらいの状態なのに。
どういうことだみたいな。あの傭兵のおっさんが見掛け倒しだったということなのか。コブラみたいに全身サイボーグだから強いのかな。クロスカウンターとかあしたのジョーオマージュかみたいなシーンもあったなあ。
ところどころ攻殻機動隊みたいなところもあったような。
おもしろかったのは、主人公の同僚なのか、部下なのか若手の女の子がいて、そいつがすげえなめた口きいてくるのが笑えた。先輩、要領悪いっすねえ、裏の事情考えたら、そんなこと回り道で無駄ってわかるっしょ?みたいなこと真顔で言ってくる。
それをうけ流す主人公。やっぱりそこで怒ってぼこったりすると犯罪係数があがって処刑されちゃうから平静をたもってるのかな。またさ、処刑銃で撃たれたやつが、風船みたいにふくらんで破裂して死ぬっていうのがえぐい。
あれ肉片とか血液がそこらじゅうに飛び散って後片付け大変だろうに。硬直させて殺すとか、もっとクリーンで簡単な死に方にしないのはなんでなのか。
なんだろうって思うところは多いけどSF系のポリスアクションが好きなら楽しめるアニメですね。