ビートルジュースぜんぜん出てこねえし。前半はアレック・ボールドウィンとジーナ・デイヴィスが死んで幽霊になって驚いたっていう話をずっとやります。死者の世界の役所みたいなとこがあったり、新人死者のための手引書があったりっていうのを見せていく。
丘の上の自慢の家に新しく引っ越してきた家族は変わり者。父親は金儲け、母親は彫刻、娘はゴスっていう家族。アレックとジーナは家をいじくり回されるのが嫌でどうにか追い出そうと幽霊として化けてでて脅かそうとするんだけどうまくいかない。
娘のウィノナ・ライダーは霊感があるのか、幽霊の彼らの姿が見えて友達になります。で、いつビートルジュースが活躍すんの?って感じの展開が続く。そしたらさ、活躍するのはほんとの最後の最後なんですよ。出番少ない。
そもそもビートルジュースが何なのかはよくわからない。お助けマンらしいけど、問題男で面倒起きるから呼び出すなと言われてる厄介者。アレックとジーナは一度はビートルジュースに頼ろうとするんだけど、あまりにも胡散臭いのでやめる。
ビートルジュース出番ないじゃんって思ってたら、最後にウィノナ・ライダーが呼び出すことになります。ウィノナ・ライダーの親たちがやった降霊会でアレックとジーナが死にそうになってるのを助けるためにビートルジュースを呼び出す。
なんだけど呼ばれて出てきたビートルジュースはウィノナ・ライダーと結婚するぞって勝手に手続き始める。どうなってんのかよくわからないけど、なんやかんやがありましてビートルジュースは幽霊魚に食われてどっかいって、アレックとジーナは助かりましたとさ。
生者と死者の共同生活が始まって楽しいよ~みたいな終わり方でした。思いっきりワイヤーでつられてるのが丸わかりのウィノナ・ライダーが虚しい。
こんな映画だとは意外だったなあ。もっとビートルジュースが主役で幻想的なファンタジーな話なんだと勝手に想像してた。1988年の映画だからかなり昔の映画ですよねえ。ヒットして話題になってたから題名だけは知ってたんだけど、内容はまったく知らずにいたわけです。
監督はティム・バートン。ティム・バートンらしい手作り感満載の異形のモノたちが登場します。でもかなりちゃちに見えちゃったなあ。完成度低い。マイケル・キートンがビートルジュースを演じててはしゃいで頑張ってたなあ。
でもさ、これビートルジュースっていう題名どうなのかな?って思った。ビートルジュースぜんぜん主役じゃないから。