退屈しない。見事なのが、パトリック・スウェイジが死んで幽霊になっちゃうきっかけの事件のサスペンスな話と、パトリック・スウェイジとデミ・ムーアの死で別れることになったカップルの悲しみの話が見事に組み合わさってる。
ウーピー・ゴールドバーグ演じるインチキ霊媒師のキャラクターがうまくふたつをつないで機能しているのがすごい。ほんとおもしろいよ。
パトリック・スウェイジが幽霊になってウーピー・ゴールドバーグに声だけしか伝えられない。それでデミ・ムーアにどうやって信じさせるか。二人だけがわかる普段のやりとりを伝えるんだけど、それがまた洒落てるんだ。
愛してるって言わないで、いつもあなたは、「同じく」と答えるとかね。1セントコインをお守りだって渡すとことか。見ててデミ・ムーアと一緒に泣いちゃうよ。
いやー、なかなかさ、こういうのって難しい。退屈させない、サスペンスあり、涙あり、コメディありで一気に見れる。そして見終わったあとにはとくに何も残らない。よかったなあ、なんかいいもん見たなあっていう気分になる。
見てるこっちにまったくストレスを与えない。こういうのって意外とないですよね。小難しい考察とか解説とかいらない。
デミ・ムーアがまたかわいいんすよねえ。短髪で黒髪でボーイッシュ。今、こういうタイプの女優さんあんまりいないんじゃないすか?
見どころとしては、伝説のろくろシーン、地下鉄での修行シーン、ウーピー・ゴールドバーグが出てくるシーンすべてって感じですかね。
最初はけっこうかったるい感じがするけど、パトリック・スウェイジが幽霊になってからは、展開が徐々に加速していく感じで、終わりまであっという間。