クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、アニャ・テイラー=ジョイ、テイラー・スウィフト、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズ、 マイケル・シャノンなど。
クリスチャン・ベールはいつものようになりきり演技がすごくてよかったし、マーゴット・ロビーの昔の絵画から飛びでてきたような美しさもよかったし、アニャやラミも雰囲気あってよかったし、テイラー・スウィフトみたいな人出てきたなと思ったらテイラー・スウィフトでびっくりだしで、キャストはよかったです。
衣装とかセットの雰囲気とかも1930年代のレトロなムードが素晴らしくて、見た目はいい。クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ワシントンのドリカムな3人の友情関係もよかった。暗い戦争というなかで絆をもった3人の硬いつながりは爽やかな青春を感じてよかったね。
でもお話と見せ方がぜんぜんよくなかった。一応、サスペンスミステリーコメディな感じだと思うのだけど、はまらなかったなあ。
監督はデヴィッド・O・ラッセル。「アメリカン・ハッスル」「世界にひとつのプレイブック」「ザ・ファイター」とかの監督ですよね。今作は「アメリカン・ハッスル」に近いのかも。アメハスも実話をもとにしてて俳優の演技と衣装とかムードはよかったけど話はイマイチみたいな感じじゃなかったかな。
世界にひとつのプレイブックは面白かった記憶がありますけど、あんまり相性はよくない監督かもしれない。
陰謀論というか、裏でうごめく反政府組織というか、そういう大きな力によって個人があやつられたり暗殺されたりするっていう話をやってるんだと思うんだけど、あんまりおもしろいとは思えなかった。
相談しに来たテイラー・スウィフトが目の前で車の前に突き飛ばされて轢き殺される。クリスチャン・ベールとワシントンが犯人だと仕立てられそうになる。かなりやばい感じだったんだけど、刑事と駆け引きしたりしてなんとか猶予時間をもらって、その間に真犯人を探すっていう展開。
古典的なミステリ小説みたいな展開なんだけど、これがなかなか退屈なんです。切迫感があまりない。窮地に追い詰められてるはずなのに、あんまり緊張感ない。とぼけたコメディタッチで描かれてます。
それがなあ。ちょっとつまんないんすよねえ。マーゴット、ワシントン、ベールが集まってなんかしゃべって説明してるシーンとか多いですけど、見た目はいいんだけど、面白みがまったくない退屈なシーンになっちゃってて、変な感じにすら思えるところ多いです。
それをとぼけた味と感じるか、ただの退屈と感じるかで、この映画の評価は変わるかな。自分はあんまりでした。途中で見るのやめようかなって思ったぐらいです。
思いとどまったのはルックがよかったからで、最後まで見て、ラストを見ても、途中でやめてもよかったかもって思ったぐらい話はいまいちだったけどね。