シャレオツな音楽、スマートな男と女。いい景色の中で男と女が本当の愛なのか偽りのゲームなのか揺れ動く。これってリメイクなんすよねえ。スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイの「華麗なる賭け」の。
華麗なる賭けはかなり昔に見たことあったような気がしたけどどうだったかな。内容まったく覚えてなかったので、今回のトーマス・クラウン・アフェアーが初見だったともいえます。
実業家で絵画泥棒のピアース・ブロスナン。保険調査員のレネ・ルッソ。泥棒と捜査官。この関係はルパン三世と銭形警部の関係と似ています。ルパンと銭形が追っかけっこして恋に落ちる話と考えたらわかりやすいです。
オープニングからルパンなんだよなあ。なにか計画が進行しているというわくわく感の中、さっそうとなめらかに動くピアース・ブロスナン。これがかっこいい。なんなんだろうな。余裕というか、体全体にまったく力みがない動きというか、かっこいい身のこなしなんすよねえ。
やっぱ役者は体の動きと声が重要なんだなあ。愚鈍な動きともごもごした声の役者は、見た目がかっこよくても、演技はかっこよく見えなかったりします。