見ててこれって原作がなにかあるのかなって思ったんだけど、やっぱり実話がもとになってるみたいですね。実話が元の映画特有の感じというか、再現ドラマっぽいというか。そういう雰囲気がある映像作りになってた。
なのでけっこう退屈しちゃう人は退屈しちゃうだろうなあみたいな。ジェシカ・チャスティンが弁護士のイドリス・エルバとお話するシーンとか、イドリス・エルバが熱弁するシーンとかがけっこう長い。
演技はうまいので見れるんだけど、絵が一本調子すぎて単調に感じてしまう。父親役のケヴィン・コスナーとのシーンもそうなんだけど、役者の演技力に頼りすぎというかなあ。もうちょっと画面に変化をつけてほしいみたいな感じでした。
あとわかりにくいのがポーカー賭博の経営。違法カジノ経営なのかと思ったら、そうじゃなかった。ポーカーの賭場を開くのは違法じゃないみたいです。手数料をとらなければポーカールームを経営するのは違法じゃないらしい。
じゃあどうやって儲けるのか、よくわからないけど、チップが収入ということになるのかな?賭場経営ビジネスがよくわからない。どれぐらい儲けたのかもはっきりしないです。
日本の雀荘みたいな感じと思えばいいのかな?麻雀できる場所を提供しますよ。お客同士で賭けるのはご自由にという体裁。雀荘はサービス料をもらうけど、賭けにはかかわってませんよって。それと似たような感じなんかな?
モーグル選手として終わったジェシカ・チャスティンは大学に行く前の気晴らしにとロスでクラブでウェイトレスとして働く。そこで知り合った客のアシスタントの仕事もするようになる。その男がポーカーの賭場をやってて、彼女はそれも手伝ってノウハウを覚える。
客はハリウッド俳優やロックスターや投資家や億万長者のギャンブル狂たち。給料をさげられ首になりそうになった彼女は、自分でやればいいじゃんっていうことで、ホテルのスイートを借りて豪華なポーカールームを始める。
これがうまくいって成功するのだが、当然のようにもめ事もいろいろおこって転落していくという話。ロシアマフィアとややこしいことになったりします。賭けの金額があがりすぎて危ないということで手数料を取らざるをえなくなったりします。
検事は司法取引かなんかで、彼女が記録していた顧客たちの情報の提供を要求する。それを彼女は拒む。資金凍結されたので、稼ぐために暴露本みたいなのを出版してるんだけど、実名は裁判で出てきてる人だけにして、他は実名を暴露しなかった。
それが彼女なりの正義で筋の通し方らしいのだけど、いや、別に暴露してええんちゃう?客にはろくなやつしかおらんかったしって思った。
もっと悪の魅力というか、裏世界でのしあがる悪女の魅力みたいなのが見たかったかな?