1作目から順に見ていくといろいろ変化がわかってそこもおもしろいかもなって思いました。なんか絵が違うんだよなあ。しんのすけが幼くて丸い。みさえとひろしが若い。クレヨンしんちゃんって登場人物が歳をとるタイプのやつでしたっけ。
この作品には妹のひまわりが出てきてないので、登場人物たちが年をとるごとに絵もちょっと変わっていってるんだろうなあ。それにしてもみさえとひろしが若い。何歳ぐらいの設定なんだろう。20代後半ぐらいに見えたけど。
ひろしはすごいよなあ。そんな若さで庭付き一戸建てを購入、32年ローンだけど、自家用車ももってて、ペットで犬のシロを飼ってて、奥さんは専業主婦。すげえ高給取りなのかなあ。93年はこんぐらいが普通の庶民の生活だったのか。
なんか昔の作品を見るとその時代の感覚というか空気を感じておもしろいです。映画としてはどうですかね。これはスピード感があまりなくてけっこう最初の1時間ぐらいが辛かったです。けっこう退屈するというか、寝そうになっちゃう感じ。
話の本題になかなかはいらない。こういうつかみがゆっくりしてるのも昔の作品って感じましたね。今、このスピード感だったら、早送りされるか、途中で停止されてしまうよ。話はSFですかね。ちょっとフシギ系のSF。
パラレルワールドを行き来する話なんだけど、それがなかなか始まらないんすよ。50分ぐらいしんのすけたちの日常をやる。なんかもうちょっと早く本題にはいれないもんなんすかねみたいな。
アクション仮面がいる世界があって、その世界からアクション仮面はしんのすけたちがいる世界にやってきてテレビ番組に出ていた。世界を行き来するためにはアクションストーンが必要なのだが、それをハイグレ魔王に奪われてしまう。
元の世界に戻れないアクション仮面。レアカードを引き当ててアクション戦士に選ばれたしんのすけがハイグレ魔王の攻撃をかわしてアクション仮面を呼び戻せるのかっていう冒険アクション。
アクションは平凡といえば平凡でとくにどうこうもない。しんのすけが主役で他のキャラはモブキャラなみで目立たない。シロがしゃべってたのがちょっとおもしろかったぐらいかな。のちの作品ではみさえとひろしや、風間トオル、桜田ネネ、佐藤マサオ、ボーちゃんたちが活躍するものがいっぱいあるので、こういうしんのすけだけが主役なのが新鮮に感じました。
あとはなんだろう。アクションビームのシーンで画面がビリビリって感じで明滅するのが激しくてめまいを起こしそうになったぐらいかな。あれ、チカチカさせすぎじゃないすか。子供が見てたら具合悪くなりそうだ。
あとはハイレグですかねえ。ハイグレ魔王たちの銃で撃たれると、ハイレグ姿になってコマネチをやり続けることになるという恐ろしいんだかなんだかわからない攻撃。ハイグレ魔王はオカマという設定も昔だなあって感じしますね。
時代を感じるというか。昔はオカマキャラってよく出てきてましたよね、あちこちで。ちょっと変わったキャラがほしいとき、ちょっと危ないやつっていうキャラにしたいとき、オカマにしとけみたいな感じで、悪役でもよくそういうキャラが出てきてた。
今、時代がかわって、安易なそういう理由もない便利キャラとしてのオカマキャラってあんまりいないような気がします。おもしろキャラじゃなくて、普通のキャラとして出てくるのが多いような。時代かわったなあって感じるなあ。
クレヨンしんちゃんのお下劣下品ギャグってどうなんですかね。今でもお尻ぶりぶりとかかんちょうとか股間のぞうさんとかやってるのかな?