おもしろかったところは、ヒーローになって怪獣退治することにはまって、ひろしは有給とって会社に行かなくなるし、みさえは家事をまったくせず、家はゴミ屋敷化、ご飯はカップラーメン、布団に寝たまま、次の出動をダラダラ待つ生活になるところですかね。
ネトゲ廃人そのもので、笑っちゃったなあ。ネットゲームにはまってずっとゲームやり続けてる人ってあんな感じなのかな。ボトラーとか言いますよね。トイレに行くのもだるくなって、ペットボトルに用足しするとかさ。
ひろしとみさえは、現実世界では中年にさしかかり、思い通りにいかないことが増えてきた。3分後の世界ではイメージするだけで、かっこいい姿のヒーローに変身できるし、怪獣も最初はたいしたことないので、勝てる。
楽しくて快感でやみつきになっちゃう。なんか怖かったなあ。けっこう毎回怖いことになりますよね。ひろしとみさえ。懐かしさの香りにやられて、子供にもどってお菓子やジュースを食い散らかすとかの回怖かったし。
映画の冒頭はみさえの起床から朝ごはん作って旦那送り出して、しんのすけのバスに間に合わなくて自転車でおいかけてっていう毎日の午前中の様子の描写になってます。これがおもしろかったなあ。
台所の洗い物が山積みで片付いてないのが、毎日毎日家事に追われて余裕ないのが垣間見えて大変だなあみたいな。白髪やシワも増えてもうわたし若くもないし元気もないっていうところに、わけはよくわからないけど、異世界ではピチピチの美女に変身できてちからもわいてきて思うままってなったらはまりますわな。
大人もひとつ間違えば簡単にやばいことになるっていう描写がクレヨンしんちゃんの映画にはけっこう多いような気がします。大人がおかしくなるとき、しんのすけがちゃんとしてるのがすごい。
しんのすけが一番まともみたいな。いつもふざけてるけど、しんのすけはここ一番というところで、まともなことをいつもする。間違わない。それがなんかすごいなあと。ほんとのヒーローじゃないかみたいな。
今回の芸能人ゲストはたくさんいましたね。ミライマンは村井國夫。お笑い芸人の波田陽区が残念!っていうネタを披露。あとなぜかTVリポーター役が坂井真紀だった。とくに目立つ役でもなかったけど。
怪獣との戦闘シーンが充実してました。何種類も出てくるし、最後はアクション仮面やカンタムロボ、ぶりぶりざえもんまで登場。ぶりぶりざえもんは紙の絵なので喋れないということで、声が聞けないのがちょっと残念。
最終の敵ボスがしんのすけの姿っていうのは、にせウルトラマンのオマージュかな。