シャーリーズ・セロンは国務長官で優秀で美貌の持ち主で人気もあってというなんでもできるスーパーウーマン。セス・ローゲンは体をはった潜入記事を書いたり、独特なユーモアで毒づいた記事を書いたりするジャーナリスト。
シャーリーズ・セロンは次期大統領選に出馬を決めて動き出してる。セス・ローゲンは新聞社が買収されて失業。そんなときに二人が再会。再会っていうのは、二人は子供の知り合いなんすよ。少し年上のシャーリーズ・セロンがセス・ローゲンのシッターをやってたことがある。
そのとき、セス・ローゲンが勃起して思わずシャーリーズ・セロンにキスしたという思い出があるんすけど、そんなこと彼女は覚えてないよなあって思ってたら彼女は覚えていて、セス・ローゲンが記者でいい記事書いてると知って彼をスタッフとして雇うことにするんす。
セス・ローゲンのユーモア、ギャグセンスがいいぞってことで、スピーチ原稿のユーモア担当の執筆者として雇う。なんかアメリカの政治家はそういういいスピーチライターをスタッフとして何人も雇うらしいですね。
まあそれでセス・ローゲンはシャーリーズ・セロンと一緒にあちこち彼女の政務についてまわってあれこれするうちにだんだん打ち解けてきてゲリラに襲われて死にかけたという事件をきっかけに二人の恋の炎が燃え上がってみたいな。
まあ、とくにこれといって、特徴のないよくあるラブコメかなって感じでした。ローマの休日とかノッティングヒルの恋人とか好きな人はいいかもしれない。おもしろいかおもしろくないかは、セス・ローゲンがおもしろく見えるか見えないかで決まるかな?
どうも苦手な感じだったなあ。ギャーギャーと騒ぎ立てて、酔っぱらいの絡み酒みたいに人につっかかる話し方をするキャラクターで、どうも好きになれない。シャーリーズ・セロンは彼のどこがいいんだ?みたいな。
正直なところがいいっていうことなんだろうけど、正直だったら何してもいいのかい。あんな皮肉屋で辺り構わず噛みつき回して俺は正直に本音を言ってるだけだぜ、文句あっか?みたいな態度のやつ好きになれないけどね。
シャーリーズ・セロンはかなり疲れてるから、ああいう表面を取り繕わない人が新鮮に感じたんだろうなあみたいな。人間疲れてると冷静な判断できませんからね。シャーリーズ・セロンはなんでもできる女王様だから、男を珍獣として愛でたい願望をみたしてくれるのが彼みたいなタイプなのかもしれない。
シャーリーズ・セロンは環境問題が得意分野。森林や海やらなんやらの保護を政策にもりこんでるんだけど、現大統領と悪のメディア王から圧力をかけられて、推薦がほしければこことこことここを削除しろって言われてるんすよ。
そんなことしたら、やりたいこと全然できずにほとんど骨抜きになっちゃう。でも大統領の推薦なかったら選挙戦は絶望的だし、どうするかってね。
セス・ローゲンがシャーリーズ・セロンの動画でおなってるのをPCハッキングされて、この動画を流すぞとも脅されます。あの美貌で才女のシャーリーズ・セロンにこんなゲスな彼氏がいるとわかったら高感度ガタ落ち。
大統領選挙を戦うには現大統領の推薦は絶対にいるし、でも環境問題の政策を取り下げたら、なんのために大統領になろうとするのかわからなくなる。セス・ローゲンは大統領選にでる自分のイメージにふさわしい男とはいい難いけど愛している。決断を迫られる。
で、正直に脅されてることとセス・ローゲンとつきあってることを公表して自分の信念を貫くことを宣言します。それで結果、逆に人気出て彼女は女性初のアメリカ合衆国大統領に就任。セス・ローゲンは大統領夫として彼女をささえて二人幸せになりましたとさっていうわけ。
うーん、ちょっと悪役が弱かったですかね。二人の恋をさまたげる障壁としては、悪のメディア王や現大統領が弱すぎるし、とくに危なげなくゴールしたって感じ。
まあ、結局はセス・ローゲンの魅力がさっぱりよくわからないから、話にはいりこめないっていうのが最初から最後まで感じました。みんなから認められないハミダシモノだけどいいやつじゃんって、全然思えなかった。いや普通に嫌なやつじゃん?みたいな。