なのになかなか始まらない。女子高生の学園生活とか普段の生活とかをたっぷりやる。内気で自分に自信がなくて、イケてない子というのはわかったから、早く次いってくれないかな?みたいな。
なんで本題にすぐ入らないのか。というか、この映画は入れ替わってるところから始めてもいいぐらいですよ。いやー、女の子の普段の描写をしっかりしとくことで、中身が殺人鬼になってからの落差がわかりやすくなるから、彼女の生活描写は長くやろうってことなんだろうけど、わかりやすく説明しとこうっていうのが曲者ですね。
観客は別にわかりやすい説明とかを求めてない。おもしろシーン、おもしろ描写が見たい。彼女が普段いけてないのとかは入れ替わってからの描写で周囲が驚くことでわかることなので、わざわざ時間とってやらなくていいものです。
だから全然スピード感ないんだよなあ、この映画。グロ描写を笑う系のホラーなんだから、スピード感が重要だと思うんすよ。ちゃんとした設定とか、主人公の事情とか、そういう真面目なものはいらないのに、そこに時間たっぷり使って、肝心の入れ替わってからの描写が少ない。
おっさんが地味で内気な女子のように振る舞う、内気女子が自信満々の殺人鬼として行動する。そこの面白さをたくさん見たかったなあ。殺人鬼が入れ替わって体が女子になってるから、力がなくて抵抗されてなかなかうまく殺せないっていうのは笑ったけどね。
あと見た目おじさんなのに、気になる片思いの男の子とキスするとかおもしろシーンだった。あの男の子はよくそんな気分になったなあ。そこまで気分があがる出来事あったかな?
そんな感じで全体的にはあんまりおもしろいとは感じなかったですねえ。設定はおもしろそうなのに残念でした。料理の仕方がいまいちだったって感じです。映像はキレイでよかった。