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奈良の森を舞台にしたスピリチュアルストーリーっていう感じですかね。正直、なんなのかはよくわかりませんでしたけど。
生まれ変わり、めぐりあわせ、人と人の奇縁のドラマが奈良の森で展開したみたいな雰囲気だった。奈良の森で木こりをする永瀬正敏。即身仏みたいな夏木マリ。
フランスから、謎の植物Visionを求めて、ジュリエット・ビノシュと美波、二人の山ガールが森にやってくる。わたしたちフランスからVisionを探してやってきました、御存知ですか?Visionをって聞かれた永瀬正敏は、いやあ知らんけど……ときょどる。
永瀬正敏は人付き合いに疲れて山にやってきた人らしいので、ぶっきらぼうで引っ込み思案な感じです。何日かとめてもらってもいいですかと、ジュリエット・ビノシュと美波が永瀬のとこに泊まるのだが、美波はすぐにどっか行く。
ジュリエット・ビノシュと二人きりの永瀬正敏。ジュリエット・ビノシュがパスタを作ってくれるのだが、トマトパスタで、永瀬正敏はトマト嫌いなので食べれない。
子供みたいな好き嫌いをいう永瀬正敏に母性本能をくすぐられたのか、ジュリエット・ビノシュはいきなりキスしてそのまま二人はベッドインです。
よくわかんないなあ。前半はまだなんとなくストーリーらしきものを追いながら見てたんすけど、後半、岩田剛典が出てきたあたりから、話を追えなくなってきて、最後は考えるな感じろ的なムードにひたるしかなかった。呪術的なダンスを踊る夏木マリとか、森山未來とかにいまいち乗れない。Visionを探すとかなんとか言ってたのに、ジュリエット・ビノシュは永瀬正敏と結ばれたら、なぜかいったんフランスに帰ってしまう。
入れ替わるように、岩田剛典が森で行き倒れてて、永瀬正敏が拾って岩田はそこにいつく。またジュリエット・ビノシュがやってきて、いろいろあって岩田がジュリエット・ビノシュにお母さんって言う。
岩田はジュリエット・ビノシュの子供だったのか。奈良の深い森では、そういうスピリチュアルなことも普通におきるよねみたいな。神秘の森っていうかね。森が主役の映画じゃないすか、これは。
昔、ジュリエット・ビノシュは木こりの森山未來とつきあってて、子供を授かったけど、森山未來は狩りの途中で田中泯に誤射されて死んでしまった。森のなかで子供を産み落としたジュリエット・ビノシュ。
いや、あれは単なるイメージ映像ですかね。赤ん坊は夏木マリに運ばれ、森山未來の親のもとに。それが岩田くんってことっすかね。森山未來とジュリエット・ビノシュの間の子供は森山未來の魂の生まれ変わりとかなんかなんすかね。
夏木マリは森の精霊っていうことなんすかねえ。千年に1度、炎の中からでてくるVisionという奇跡を介して導かれたジュリエット・ビノシュと子供のめぐり逢いのドラマ。いやあ、よくわからない。
よくわからないけど、森映画としてはなかなかよかったです。景色がいい。あとよかったのは、ジュリエット・ビノシュが女盛りでオーラがすごかったとこですかねえ。年齢を重ねてますます気力がみなぎってる感じがして美しかったです。
肉食系熟女がおどおど系男子をぱっくんちょしちゃう感じが、なんかおもしろかった。それにやっぱ夏木マリですよねえ。仕上がり具合がすごすぎた。見た目やふるまいが、ほとんど仏様。人ならずスピリチュアルな領域の存在っていうのをうまく体現していた。
DMM動画:Vision