PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則/レイ・ダリオ
辞書みたいに分厚くて重い本。
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの総帥が書いた本だから、投資の本だと思って手に取ったんすけど、違いました。
組織マネジメント、自己啓発、昔の思い出話、人生哲学みたいなことがまとまりもなく散文的に書かれていて、ほんと読みにくい。読みにくいっていうか、辞書みたいに気になるところをめくって部分的に読むみたいな読み方があうような内容ですね。
いったい何が言いたかったのか?書きたかったのか……。よくわからない。まとまりがなさすぎ。
メモ書きの寄せ集めみたいなものなのかな?人生総まとめってことなのか。
内容が薄いのかというと、そんなことはなく適当に開いたページを読んでもおもしろかったりします。
何かすごく参考になりそうな、重要なことがさらっと書かれているので、内容は濃いです。
字も大きくて図も多いので本のでかさと重さがすごいけど、文字の分量はそれほどでもない。だから読みにくいけど読みやすいです。
PART1は伝記、PART2は自己啓発、PART3は組織運営マネジメントの話っていう構成でどのパートもおもしろく読める。でも読んだところで何か参考になるようなもんもないかな。
世界最大のヘッジファンドの人が書いたので、なんかすごい本に思えるけど、パート2やパート3は、他の自己啓発本やマネジメント本でも読めるような内容で、なくてもよかったかな。
パート1の伝記の部分が面白かった。
伝記に自己啓発や組織運営の話を盛り込みながら書いてくれたら、読みやすくなったんじゃないかなあ。
まあ、でも実績がすごいからなあ。
ありがたいありがたいっていってありがたがるには、こういう辞書みたいな分厚くて重い本にするのがよかったのかも。でっかくて重いとなんかありがたい感じする。